グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブである、いわてグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

マッチプレビュー J3リーグ第6節 グルージャ盛岡 vs ブラウブリッツ秋田

 突然ですが、当ブログをご覧になる皆さんは、サッカー漫画を読んだりするのでしょうか。

 

  「週刊モーニング」に連載中の「GIANT KILLING」(以下「ジャイキリ」)の話を少ししたいのですが、その前にご存じない方に向けて簡単にジャイキリを説明します。

 「ジャイキリ」はツジトモという漫画家によるサッカー漫画で、テレビアニメにもなったほどなので、それなりの人気を誇る漫画だと思います。内容は、Jリーグ(作品内ではリーグジャパンフットボール)に所属する架空の弱小クラブ「ETU(East Tokyo United)」の監督が主人公のクラブ成長譚です。この漫画の素晴らしいところは、主人公だけでなく様々な登場人物(選手、クラブスタッフ、サポーター、記者、他)の目線で物語が展開され(むしろ主人公目線が少ない)、それぞれの登場人物がリアリティに溢れ、魅力的な人物として描かれているところです。

 今週の回は、東京ダービー前の決起集会イベントの一コマ。例年なら、まったりした乗りの少人数のイベントで終わるところが、成長を加速するクラブに対して町の注目が集まり、予想外の大盛況に。白けたイベントになることを危惧するコアサポーターたちだが、そこに主人公の達海監督が登場し…という展開。

 私がわざわざここでジャイキリを取り上げたのは、今週回の登場人物のセリフ

「俺達が気付かないうちに…この町がここまでの盛り上がりをみせていたとは…」(サポーターグループリーダー:羽田)

「ここもなかなか フットボールの町らしくなってきたじゃねえの」(達海監督)

を読んで、グルージャ盛岡にもいつの日かそんな感慨を抱く時が来るのだろうか、と思ってしまったからでした。グルージャ前節の観客数486人の衝撃があったので、余計に心に強く響きました。

 ジャイキリをまだ読んでいない方は、ぜひ読まれることをお勧めします。私も近いうちにコミック全巻(現在までで39巻)まとめ買いして読むつもりです。

 さて、ETUは東京ダービーですが、今節のグルージャは北東北ダービーです。ブラウブリッツ秋田はここまで3勝2分の2位につけ、絶好調。グルージャを軽く蹴散らし、J3での1位を獲得したいところでしょう。いつものようにスタメン予想から。

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  ブラウブリッツ秋田はフォーメーション3-4-2-1で、ここまで殆どスタメンを変えて来ていません。システムは長野パルセイロと全く同じで、前3人は流動的にポジションを変え、両WBは攻撃時にはかなり高く上がってきます。ポゼッションに拘らず、ボールを奪ったらすぐにゴールを狙うカウンターサッカーを志向しています。

 ここまでの試合のダイジェストを見ると、とにかくシュートが上手い印象です。枠内シュート率が高く、枠内に収まらないシュートもだいたいが可能性を感じさせるシュートです。シュート数だけは多いどこかのチームと違い、明後日の方向に打つシュートが非常に少ないです。ミドルシュートも積極的に打ってくるので、ペナ外でもグルージャはシュート方向を限定させる守備が必要です。

 グルージャもスタメンは前節と殆ど変えてこないと思います。前節から変わる要素は、FWの片方を谷口選手、土井良選手のどちらにするかでしょう。交代枠(林選手、工藤選手、高橋選手、井上選手、他)を神川監督がどう使ってくるかも、見ものです。

 ブラウブリッツ秋田は良く走り、攻守の切り替えがとても速いので、個々のスキルで負けるのはともかく、三原則(運動量、球際、切り替え)で絶対に負けてはなりません。今こそ三原則です。

 試合前にはサポーター対決イベントが催されるようです。秋田からのサポーターも多数いらっしゃると思いますので、ぜひ皆さんでダービーを盛り上げて頂きたいです。

 現在のところ、日曜日の盛岡の天気予報は晴れ。ようやくツキがグルージャに向いてきた気がします(無理やり)。今節こそは、いわスタへの多数の来場とグルージャ初勝利を期待しています。