グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブであるグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

マッチレビュー J3リーグ第10節 グルージャ盛岡 vs Y.S.C.C.横浜

  ついに「その時」はやってきました。グルージャ盛岡は第10節Y.S.C.C.横浜戦で、見事に今季初勝利を掴み取りました。

 私は前節のグルージャの試合、YS横浜の今季のダイジェスト映像を見て、今回は試合内容は圧倒出来るだろうな、と確信しておりました。しかしサッカーにおいては、内容で圧倒しても勝てない試合はいくらでもあるので、結果は期待しすぎないようにしていましたが、杞憂でした。試合内容もスコアも、相手を圧倒してのグルージャの勝利でした。

 

 勝利した試合は何度振り返っても、気持ちの良いものです。じっくり振り返っていきます。

f:id:zenbuddhist:20160523011136j:plain

f:id:zenbuddhist:20160523011201j:plain

f:id:zenbuddhist:20160523011217j:plain

 YS横浜のスタメンは前節と同じ。グルージャは森選手の怪我により、左SBに守田選手、左SHに梅内選手。CHには林選手と益子選手を並べ、谷口選手の相方(セカンドトップ)には齋藤選手を持ってきました。

 この日のいわスタの気温は31.3℃。同日に開催されたJ2の11試合、J3の8試合を合わせた中で最も暑い試合でした。

 前半の早い時間帯には前目でプレスに来ていたYS横浜も、グルージャにうまくかわされると、やや守備ラインを意識的に下げたようで、そこからは完全にグルージャペースになりました。

 19分、自陣ゴール前から林選手→齋藤選手→益子選手→齋藤選手→鈴木選手→谷口選手と素早いパス廻しでシュートまでこぎ着け、ボールはYS横浜のゴールネットを揺らしますが、オフサイドの微妙な判定…がっかり…。ゴールは認められませんでしたが、ショートパスを繋いだ縦に速い、これぞグルージャというような素晴らしい攻撃でした。

 24分、YS横浜の攻撃。大泉選手が右サイドからドリブルでグルージャゴール前まで進入し、吉田選手を介して友澤選手がミドルシュートするもゴール枠の上に外れます。前半のYS横浜の攻撃はこれ位で、あとはグルージャが圧倒しましたが0-0で前半終了。つくづくオフサイドになった幻のゴールが惜しい。

 後半は開始早々、積極的に前からボールを奪いに来たYS横浜がペースを握ります。

 状況を変えるべく53分に神川監督が動き、齋藤選手に代えて谷村選手を投入。この采配が見事に当たります。

 61分、右サイドのグルージャスローインに谷口選手が合わせて谷村選手へパス。谷村選手がドリブルで相手ゴール近くまでするすると運び、GKを交わしてシュート、見事にゴールネットを揺らしました。谷村選手の持ち味が発揮された素晴らしいゴール。谷村選手の懐が深い独特のリズムのドリブルは、相手選手にとって非常に脅威です。

 80分、今度は左サイドから守田選手→林選手→梅内選手→谷村選手と繋ぎ、ゴール前の谷口選手へラストパス。うまくトラップで右側にシュートコースを作って完璧な右足シュートでゴール。谷口選手は3試合連続ゴールです。これで2-0。初勝利への期待が高まります。

 90分、右サイドからのスローインに林選手、牛之濱選手と繋ぎ、牛之濱選手が長めのスルーパス。タイミング良く相手の裏へ走りこんだ谷村選手がGKと1対1となり、きれいにゴール流し込みました。谷村選手が最初のタッチでボールを良い場所に置けたところで、勝負ありでした。これで3-0。

 このまま試合終了し、グルージャは今季初の勝ち点3をゲットしました。

f:id:zenbuddhist:20160523013903j:plain

 後半の早い時間帯はYS横浜に押されましたが、大事なところの球際は譲りませんでした。危なかったのは、88分の右サイドのFKからゴール前でヘディングを合わされたシーン位でしょうか。

 この日もグルージャの選手は90分間走り続けました。あの暑いピッチであれだけ走れるのは、日頃の練習の賜物でしょう。YS横浜は前半で既に疲れが見えていましたからね。

 またこの日は今季一番、選手の声が出ていたように感じました。声を出せば勝てるというものでもありませんが、土井康平選手、畑本選手、林選手、益子選手、谷口選手など、常にグルージャの選手の声がピッチ内に飛び交っており、選手からベンチのコーチ陣へ声を掛けて確認するようなシーンも何回か見られました。

 神川監督の声掛けも多く見られ、相当気合が入っていたようでした。そういえば、谷村選手が相手コーナー付近でボールをキープして粘るも、最終的に相手ボールにされたシーンで、神川監督が叫んだ「タニ!(今のような状況なら)絶対コーナー(キック)取って来い!」という指示があまりにもそのまんま過ぎて、スタンドからは笑いが起きていました。

f:id:zenbuddhist:20160523012729j:plain

 試合終了後、畑本選手や守田選手は泣いていたようですが、神川監督も試合後のインタビューでは、感極まって声が震えていました。

 この試合のキーポイントは、齋藤選手から谷村選手に選手交替させた采配だったと思います。グルージャの攻撃の要である齋藤選手へは、YS横浜も終始厳しいプレッシャーを掛け続けていました。齋藤選手も頑張ってチャンスを作っていたので、53分という後半の早いタイミングで齋藤選手を外すのは、監督にとっては勇気がいることだったと思います。ましてや、今季これまで谷村選手は目に見えた結果を出せていませんでしたから、なおさらです。この采配を「当てた」ことは、神川監督にとって大きな自信になったことでしょう。

f:id:zenbuddhist:20160523014140j:plain

 その谷村選手はこの日2ゴール1アシストと圧巻のプレーで、見事に監督の期待に応える活躍を見せてくれました。今季10試合目で、ようやく谷村選手が結果を出してくれたのは非常に大きいと思います。

 神川監督はしきりに「サポーターの勝利」を強調していましたが、私は監督、選手の信念が、ここまで素晴らしい内容のサッカーを生み出し、「勝利」という結果をもたらしたのだと思います。よくここまで我慢してくれました。神川監督、コーチ、選手の皆さん、ありがとう。残っている20試合、全て勝つことは出来ないでしょうし、厳しい局面はまた訪れると思いますが、勝率は飛躍的に上がっていくはずです。グルージャはもう大丈夫です。

 ここまで戦ってくれている選手たちに対して、サポーターは更なる後押しで応えなくてはなりません。この日は学生さんがゴール裏に多数参加してくれたようで、いつもよりゴール裏に勢いがありました。やはり若い人が多くなっていかないと、応援にも勢いがつきません。若いサポーターはもっと増えて欲しいですね。

  今季のグルージャにとって、この試合はターニングポイントとなる重要な1戦となりましたが、まだまだ通過点です。グルージャはもっと強くなります。私もスタジアムとこのブログで、グルージャの応援を続けていきたいと思います。

 グルージャはまだまだ高く飛べる!

f:id:zenbuddhist:20160523013248j:plain