グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブである、いわてグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

マッチレビュー J3リーグ第11節 グルージャ盛岡 vs カターレ富山

 昨日はJ3リーグ第11節、グルージャ盛岡vsカターレ富山が、いわぎんスタジアムで行われました。私は久々に現地観戦はお休みし、関東で吉報を待っておりました。

 残念ながら結果はドローでしたが、またグルージャの進歩を確認出来た内容だったようです。

  スカパーの「J3リーグハイライト」で見た限りですが、試合を振り返ります。

 

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 カターレは今季初めての3バック(で良いんですよね)。グルージャは前節途中出場で活躍した谷村選手をCFに。齋藤選手がベンチに居ないことが気がかりです。怪我や監督の逆鱗に触れ干された訳では無いと良いのですが…。

 31分、カターレゴール前でボールを奪った平出選手が中央をドリブルで進み、左サイドの國吉選手にパス。國吉選手は精度の高いロングパスを前線の苔口選手へ。苔口選手は頭で落とし、そのボールを、何とここまで走ってきた平出選手が畑本選手と体をぶつけ合いながらストライカーのような素晴らしいシュートでゴール。やはりカターレはここぞという時の一つ一つのプレー精度が高い。この場面、グルージャは完全に崩されました。結果論でいえば、久保選手はもう少し苔口選手に体を寄せたかったですね。

 前半はグルージャもかなりシュートは打ったようですが、得点ならず。

 しかし今節も神川監督の采配が当たります。後半75分に井上選手、78分に土井良太選手を投入し、その直後の79分に得点が生まれました。左サイドからの守田選手のFKからのこぼれを左サイドで井上選手が一度ためてから、急な角度で落ちてくるクロスを上げます。ボールは見事に土井良太選手の頭に当たり、カターレゴールに吸い込まれました。土井良太選手、グルージャでの久々のゴラッソです。女子の黄色い声援が、いわスタに飛び交ったことでしょう。

 最後のほうはオープンな展開で、グルージャが危機一髪の場面も多かったようですが、このままタイムアウトで1-1のドロー。

 ネット上の皆さんの反応を見ると、なかなか面白い試合だったようです。この試合も、序盤の何度かあった決定機に1点でも決めていれば…だったようですが、ダイジェストを見る限り、得点には結びつかないシーンでも、以前よりは得点の可能性が高く感じられます。ダイジェスト映像の谷口選手のシュートは、全て枠内又はポストに収まっていましたし、シーズン序盤よりは遥にクォリティは高くなっているように見えました。

 J2昇格を現実的な目標に据えているカターレ富山と五分の戦いが出来たことは、現在のグルージャの実力を更に疑いの無いものにしました。残念ながら今節でまた最下位になってしまいましたが、何も気にすることはありません。このサッカーを続けていれば、必ずまた白星がやってきます。次節福島ユナイテッド戦に期待しましょう。

 

 最後に神川監督のコメントについて。

 カターレ通信のサイトに、Jリーグ公式サイトに載っていない監督との質疑応答が掲載されておりました。この試合でグルージャが控え選手を4人しかベンチに入れなかったことに関して、興味深いコメントがありました。

第11節 盛岡×富山 盛岡・神川明彦監督の会見コメント - カターレ通信2016

Q:ホームだがベンチメンバー7人の枠をあましている。(力量不足と判断されて)ベンチに入れない選手たちにどう働きかけをしているのか。
 彼らも練習はやっている。やり方、考える力、要求を真摯に受け止めて実直にやるとか、そういうところはもっともっと出していってほしい。わたしと強化部長が選手たちと面談する中で、彼らの言葉にも耳を傾けながら奮起を促している。あすも練習するし、手は緩めない。こういうゲームをやっていれば彼らもあの中に、あの輪の中に入りたいと思うだろう。それが本当のアスリートだと思う。彼らの奮起を促してより強固なチームをつくっていきたい。「はやく来いよ」と。
 「まぁいいか」という感じでメンバーに入れるのはやめようと決めた。我々の水準をクリアしないと入れない。入っても安心している選手は外す。その厳しさを我々スタッフも持たなければいけないと勉強させてもらった。追求していきたい。次のホームにベンチに7人が入ったなら、彼らが努力したのだと考えてもらってよい。

 怪我・病気以外でベンチにも入れていない選手は、これを聞いて発奮しなければなりません。はっきり言うと、

「ベンチに空きはあるけど、君たちでは居ても居なくても同じ。今の君たちの力じゃとても試合には出せないよ。」

という意味ですから…。神川監督がそこまでの確信犯であるなら、私もこの件ではもう何も言いません。公式戦のベンチ要員が自然な形で7人になるのを、静かに待ちたいと思います。