グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブである、いわてグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

J3リーグ第11節までのグルージャ盛岡のまとめ-グルージャの逆襲(予定)-

 私の体調が思わしく無かったこともあり、ブログを放置しておりました。コパ•アメリカが始まり、もう少しでユーロも開幕しますが、大丈夫だろうか…早く体調を戻さなくては。

 さて今週はJ3はお休み(震災の影響で延期となっていた大分vs福島のみ5日に開催)なので、今日は第4節終了時にやったまとめネタの続きをやります。

 

 第4節終了時点でグルージャの星取りは1分3敗でしたが、スタッツまとめを見てはっきりした、グルージャのあまりのシュートの下手さ加減に、喝を入れたのがこの時でした。

 しかしスタッツを改めて整理して眺めることにより、最下位を争っていたために霞んでいた今季のグルージャの「超」攻撃的と言える姿勢が、明確に見えたと思います。

 残念ながら第11節終了時点の現在でも、グルージャはJ3最下位のままです。しかし第10節で念願の今季初勝利を果たし、試合内容はシーズン序盤とは見違えるほどの進歩を遂げております。第11節までのスタッツから、グルージャの進歩はどう読み取れるのでしょうか。素人の戯言ではありますが、興味のある方はお付き合いください。

 スタッツデータは前回同様、フットボールラボから引っ張っており、Jリーグ公式のものとは異なるデータが含まれております。

 まずは順位表から。

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 グルージャは最下位には違いありませんが、まだ19試合も残っています。残り19試合を10勝5分4敗程度のペース(少し厳しいか…)でいけば、トータルで11勝9分10敗の勝ち点42となり、当初の目標であるリーグ7位は十分可能です。可能性がある限り、当初の目標を目指して進んで欲しいです。

 また特筆すべきはグルージャの得失点の出入りの激しさ。暫定ながら得点は3位タイ、失点は1位、得失点を足した数はリーグ1位です。「J3イチの退屈しないサッカー」ということにしておきましょう。友人・知人をいわスタでのホーム戦に誘う方は、このフレーズで誘ってみて下さい。

 

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 試合結果をよく見たら、第5節琉球戦から無得点の試合が無いんですね。これは凄いことです。グルージャの過去のチーム記録は調べていませんが、10試合連続位は続けてほしいものです。

 得点が増えてきた要因は、試合を追う毎に連携が深まってきたことに加え、シーズン途中から齋藤選手、林選手、守田選手が主力としてチームに加わったことも大きかったと思います。安楽選手、垣根選手、森選手と怪我・病気によるチーム離脱者が相次ぎながらも、その不在を補って余りある活躍をこれらの選手は見せてくれました。

 特に第7節で今季初出場した齋藤選手は、グルージャの中盤に新しい躍動感を与えてくれました。誠に失礼ながら、ここまで出来る選手だとは思ってもみなかったので、良い意味で本当に驚きました。

 

 次にチームスタッツ。グルージャの2段目は、比較のために第4節終了時の数値を入れています。

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 グルージャのスタッツの傾向は、第4節終了時からそれほど変わっていません。パス総数は若干少なくなりましたが、相変わらずアタッキングサードにおけるパス数が多く、シュート数、コーナーキック数、30mライン進入回数はリーグ1位をキープしており、「守備ラインは高めに設定し、ボールを奪ったらショートパスを繋げて相手ゴール近くに素早く侵入し、一本でも多くシュートを撃ちに行く」というグルージャの個性的なスタイルがよく表れております。

 そして…これが今日一番言いたかったことですが、枠内シュート数も見事にリーグ1位になっています(第4節終了時は12位)。パチパチパチ…おめでとう~グルージャの選手の皆さん、良く出来ました。

 サッカーはボールを相手ゴールに入れた数で勝敗を競うものなので、枠内シュート数=チームの強さという訳でもありませんが、リーグ優勝を争うような強いチームで枠内シュート数が少ないチームは居ないと思うので、これは非常に歓迎すべきことです。

 第4節終了時以降のグルージャの細かい変化としては、ミドル・ロングパスの割合の若干の増加でしょうか。これは第10節YS横浜戦で、谷村選手の3点目ゴールを引き出した牛之濱選手のパスに見られるように、ショートパスを2,3回繋ぐのでなく、チャンスがあれば長めのパス一発で相手の裏に抜け出すケースが増えたことを示すものでは無いでしょうか。グルージャの攻撃パターンは多様化し洗練されてきており、まだまだゴールは増えていくと予想しています。

 守備については、シーズン序盤はセットプレーからの失点に度々泣かされましたが、セットプレーへの守備方法が整備されつつあるせいか、第9節栃木戦以降、1試合の失点は1以下に収まっており、安定の気配が見られます。ぜひ失点ペースはこのまま続いて欲しいです。

 第11節ではようやく怪我から復帰した土井良太選手と井上選手の活躍で、強豪カターレ富山との試合をドローに持ち込みました。1列目、2列目の選手は層が厚くなってきた感があります。最終ラインの控え選手にも奮起してもらい、早く公式戦のベンチ控えが7人になるよう、更なる健全なチーム内競争と選手個人のレベル向上を望みます。

 

 第11節終了時の総論として、グルージャの選手たちは素晴らしい成長を遂げ、チーム全体としても順調に進化を続けている、と私は思います。

 しかし目標のリーグ7位、いわて国体優勝を達成するためには、もっと多くのサポーターの応援が必要です。

 今のグルージャは間違いなく強くなっていますし、まだまだ強くなります。試合を見て損はしないと、私は自信を持ってお勧め出来ます。もっと多くの岩手の人たちに、「退屈しないサッカー」を魅せるグルージャの姿を、いわスタで目撃して欲しいです。

 何回でも言っておきます。グルージャはまだまだ高く飛べる!