グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブである、いわてグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

マッチレビュー J3リーグ第15節 グルージャ盛岡 vs ガイナーレ鳥取

 勝ったど~。我らがグルージャ盛岡は、第15節ガイナーレ鳥取戦においてスコア2-0で、待望の今季2勝目を上げ最下位を脱出しました。おめでとうございます、ありがとうございます。

  と言っても、残念ながら私は現地観戦しておりません。見たかった…。おとなしくスカパーのダイジェスト映像で、いつも通りの振り返り。

 

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  ガイナーレは、浦和レッズから育成型期限付き移籍してきたばかりのGK福島選手を、スタメンに据えました。

 グルージャは左SHに今季初先発の井上選手を据え、谷口選手と梅内選手の2トップの4-4-2。

 32分、フェルナンジーニョ選手が中央からのドリブル突破を試みるも、畑本選手が許さず。

 35分、ロングパスにフェルナンジーニョ選手が走り込み、また畑本選手とマンツーの形。なんとかシュートまで持っていくものの、ボールは枠を捉えず。

 前半は、殆どグルージャがボールを持っていたようで、ガイナーレのチャンスは上記のフェルナンジーニョ選手の個人技のみだったようです。後半もその流れは変わらず。

 54分、右サイドを牛之濱選手がドリブルからクロス、走りこんできた森選手がペナ外からシュート。ボールは惜しくもポストに当たりゴールならず。

 68分、右サイドからの鈴木達也選手のスローインをペナ内で牛之濱選手が収め、谷口選手へパス。相手選手と競ったボールは、後ろから走りこんできた井上選手へのパスとなり、ダイレクトに右足でシュート。ボールは見事にゴール右上に突き刺さりました。井上選手、Jリーグ初ゴール!右足というのがニクイ(井上選手の利き足は左)。

 71分、センターサークル付近から土館選手が牛之濱選手に縦パス。牛之濱選手はそのままゴール前までドリブルで運び左足でミドルシュート。これは相手GKがジャンプしてナイスセーブ。

 81分、林選手のFKから谷口選手が頭で落とし、右から走りこんだ牛之濱選手が右足ボレーで相手ゴールに突き刺しました。見事に計算されたセットプレー。今季で一番美しいセットプレーからの得点でしょう。

 試合はこのまま2-0で終了。完勝と言える内容だったようです。

 牛之濱選手はこの試合で今季5点目。チーム内得点王を更新中ですが、牛之濱選手が得点を上げた試合はなぜか全て負けていたので、牛之濱選手もこれでほっとしたのでは無いでしょうか。試合後のはじけっぷりも、それを表しているように見えました。

 またこの試合では井上選手のJリーグ初ゴールのほかにも、安楽選手の復帰、鈴木一朗選手のJ3デビューという嬉しいトピックスもありました。しかし、その一方で懸念材料もあります。

 小林選手、益子選手、豊嶋選手の3名の負傷が、同日に公式発表されました。全治2~3週間とのことですが、痛いのはCBの控えとなる小林選手、益子選手が同時に離脱してしまったこと。万が一、畑本選手、久保選手が負傷欠場となった場合、CBとして見込める選手は土館選手のみとなります。土館選手にしても基本CHの選手ですからね。かなり綱渡りの選手のやりくりであることは確かです。

  余所のチームのことをあまり悪く言いたくないのですが、この日のガイナーレはかなりの崩壊ぶりだったようなので、この勝利をもってグルージャの実力と見るのは、気が早そうです。井上選手の試合後のコメントの通り「勝った次の試合が大事」で、チームの真価が問われます。また良い準備をして、次節カターレ富山戦に臨んでほしいです。

 グルージャの選手たちには、残り15試合の勝ち点はこれまでの倍をお願いしたいところですが、あまり悲壮感を出さずに、貪欲に勝利を求めつつも一戦一戦楽しんで欲しいと思っています。

 チームが強いに越したことはありませんが、勝利も敗北も込みでエンターテインメントに昇華させるような雰囲気が、グルージャにはもっと必要だと感じています。前節の西が丘での岩手名産自慢のゲーフラを見て、余計にそれを感じました。この日の観客数881人を倍倍ゲームにしていく近道は、そこにある気がします。