マッチレビュー J3リーグ第19節 グルージャ盛岡 vs ガンバ大阪U-23
暑かった、ひたすら暑かった。公式記録では気温30.5℃、湿度59%でしたが、屋根が無いいわスタは雨もキツイが、直射日光を浴びる夏の快晴もキツイ。
この日の観客数は滝沢市民が多かったせいか(この試合は滝沢市presentsということで、滝沢市民は無料観戦OK)、厳しい気象条件にも関わらず第13節大分戦以来の1200人超え(涙)でしたが、皆さん体調は大丈夫だったでしょうか。
当然、この気候条件は選手にも相当きつかった訳で…、選手の皆さんお疲れ様でした。
この試合のスコアレスドローという結果は評価が難しいのですが、グルージャの着実な進化を確認出来た試合だった、とは言えると思います。スコア(1-4)以上の惨敗に感じられた第2節ガンバU-23戦(3月20日)を思えば、「この4か月間で、グルージャもずいぶん遠い所まで来たものだ…」と、感慨に耽っています。
ガンバは前日のJ1の試合にベンチ入りした選手(西野選手、初瀬選手、呉屋選手、内田選手(OA))は、一人も帯同せず。CFには高木選手を起用。オーバーエージ枠は小椋選手と岡崎選手。
グルージャは先発選手として発表された益子選手が、試合直前のリタイア。CHは前節同様に石井選手が起用されました。益子選手は大事でなければ良いのですが。尚、郡選手はグルージャ公式戦での初ベンチ入り。
3分、森選手からペナ前の林選手へ縦パス。林選手から梅内選手へ渡り、梅内選手は一旦収めてから振向きざまのシュート。でしたが、うまくヒットせずGKがキャッチ。
20分、小川選手のパスから市丸選手がダイレクトに強烈なミドルシュートを打ちましたが、GK土井康選手が正面でキャッチ。
21分、ガンバ攻撃。左サイドで平尾選手、岡崎選手、平尾選手と細かく繋いでクロス。フリーになった妹尾選手がシュートするもボールはゴール左へ。完全にグルージャの守備が崩された、1点ものの攻撃でした。
24分、梅内選手がドリブルで持ち込みミドルシュートするもゴール左へ。
28分、牛之濱選手から中央の林選手へパス。林選手は梅内選手へのスルーパスを試みますが、ガンバDFカット。
29分、牛之濱選手がドリブルで中央ペナ前まで持ち込み、梅内選手とのワンツーを試みるもボールが収まらず。
32分、鈴木達選手が右サイドからドリブルで持ち込んでミドルシュート。シュートは芯に当たらず、力なくゴール左へ。
33分、安楽選手が左サイドでドリブルからのクロス。GKが直接キャッチ。
37分、ガンバCK。久保選手が競り合いに負けずにクリア。
45+1分、安楽選手が左サイドのドリブルからクロス。梅内選手思い切りシュートを打ち抜きましたが、嫁阪選手がブロック。
45+2分、グルージャCK。畑本選手のヘディングは枠を捉えますが、岡崎選手がヘッドでクリア。惜しい!
前半は0-0で終了。チャンスは作れているだけに、相手ゴール前でのプレー精度がもどかしい。
51分、梅内選手がドリブルからシュート、小椋選手がブロック。
57分、ガンバCK。岡崎選手のヘディングはコントロール出来ず。
60分、妹尾選手が左サイドのドリブルからシュート、枠を捉えず。
61分、鈴木選手のドリブルからのパスを途中出場の垣根選手が一旦収め、後ろから走り込んできた梅内選手へパス。梅内選手のシュートは市丸選手がブロック。
63分、グルージャらしい攻撃。森選手、梅内選手、安楽選手と短く繋ぎ、梅内選手がフィニッシュ。ボールはゴール上を通過。このシュートは枠には行きたかった…。
65分、牛之濱選手からフリーでペナ前にいた安楽選手に絶好のパス。安楽選手のシュートはGK田尻選手がセーブしますが、こぼれ球を更に牛之濱選手がシュート。しかしボールは僅かにゴール左に逸れます。この試合一番のグルージャの得点チャンスでした。安楽選手は余裕がある状況での左足(利き足)シュートだったので、もっと厳しいコースに打って欲しかったです。
76分、この試合、グルージャ一番のピンチ。嫁阪選手が自陣から岡崎選手へロングパス。岡崎選手がうまく裏に抜け、GKと一対一に。又抜きを狙った岡崎選手のシュートが、辛うじて土井康選手の右足に当たり、ボールは枠を逸れました。またしても土井康選手のビッグセーブ。グルージャは得点を取りに前がかりになっていましたから、仕方ない所もありますが、簡単に一対一を作られてしまったのは反省すべき点でしょう。
82分、牛之濱選手、ドリブルからシュートもGK正面でキャッチ。
84分、途中出場の齋藤選手がドリブルからシュート。しかしこれもGK田尻選手がナイスセーブ。
87分、ガンバCK。野田選手がヘディングを畑本選手と競り合い、コントロール出来ず。
90+4分、途中出場の杉山選手が左からドリブルで持ち込んでシュート。鈴木達選手がブロック。
0-0で試合終了。得点チャンスはかなりあったので悔しさはありますが、21分と76分に相手に絶好の決定機を与えているので、負けなくて良かったとも言えます。それなりに妥当な結果ではないでしょうか。暑い中、グルージャの選手はよく走っていましたし、球際でも負けていなかったので、攻撃の精度はもの足りませんが、試合全体としては個人的には満足です。
苦言を呈するとすれば、途中出場の選手ですかね。後半はかなりオープンな展開になったので、途中出場の3人にはもう少し何とか状況を打開して欲しかった。特に齋藤選手には不満です。1本惜しい場面がありましたが、齋藤選手ならもっと出来たと思います。この日のようなプレー内容では、次のチャンスは暫く来ないかもしれません。またつなぎグランドから頑張りましょう。
しかし、このチームが第2節でガンバU-23に大敗したチームと同じチームだとは…。タイムマシンで4か月前にさかのぼり、4か月前の自分に第19節の試合映像を見せて、「今のグルージャは凄く弱いけれども、4か月後にはこれ位のチームにはなるんだ。」と言っても信じないでしょうね。それ位、グルージャは著しい進化を遂げました。
今季のグルージャの冒険はまだ4か月弱続きます。リーグ最終戦の11月20日には、いわスタでどんな光景を見せてくれるのか、非常に楽しみです。