マッチレビュー J3リーグ第5節 グルージャ盛岡 vs 藤枝MYFC
グルージャは16日にホームいわスタ行われたJ3第5節藤枝MYFC戦において、今季2勝目となる勝利を収め、星を2勝1分2敗の勝率5割に戻しました。
今季のホーム初勝利はもちろん、初クリーンシート、初先制点と、1週間後の天皇杯1回戦に向けて、明るい材料が揃った結果となりました。
公式結果
フォーメーション
藤枝は予想通りの選手起用、フォーメーションでしたが、グルージャは予想に反して3-4-2-1のミラーゲームを挑んできました。グルージャが3-4-2-1を使うのは、第2節琉球戦に続きこれが2回目。
試合内容
試合開始早々、岩渕選手の右サイドからのドリブルへのファウルで得たFKからグルージャが先制点。林選手がグラウンダーの早いボールをニアに入れると、梅内選手の右足が反応(シュートというより『反応』な感じ)。ボールは相手GKの手をすり抜けゴールに入りました。
この1点を守りきりグルージャが勝利した訳ですが、あわや失点のシーンもありました。
27分に三好選手が左サイドドリブルから、クロスバー直撃シュート。ボールが右に流れると越智選手がクロスを入れ、枝本選手がどフリーでヘディングシュート。幸運にもシュートはゴール左に逸れましたが、失点しておかしくない場面でした。三好選手のバー直撃弾を見て、グルージャ守備陣が一瞬ボールウォッチャーになってしまい、左サイドにフリーの相手選手を生む大失態でした。この手のシーンは見慣れた感がありますが、今後上の順位を狙っていくなら、撲滅していかなければなりません。
選手の評価
MOMはもちろん唯一の得点者である梅内選手。梅内選手は得点以外にもGKにナイスセーブされたシュート、クロスバー直撃シュートもありましたし、谷口選手、岩渕選手とともに攻守に動き回り、相手への脅威となっていました。
これで梅内選手はチーム内トップの2点目。第5節終了時で2ゴールですから、このペースでゴールを量産し、今季こそは必ず2桁得点をお願いします。昨季シュートを外しまくった分も、今季入れて頂いて構いませんので…得点王も夢じゃない…。
総評
素晴らしいグルージャの勝利でしたが、藤枝MYFCはカターレ富山やブラウブリッツ秋田と比べると、一つ一つのプレー精度が劣る相手だったことは差し引いて評価すべきでしょう。
しかし最近の中では、最も球際で負けていなかった試合だったと思いますし(切り替えはまだまだ遅いと感じますが…)、選手たちの気持ちは伝わってくる試合でした。
フォーメーションに関しては、相手チームとの噛み合わせもありますが、このまま3-4-2-1で良いのでは無いでしょうか。この試合はミラーゲームだったこともあり、マークのずれは比較的少なく感じられ(まだまだですが…)、守備バランスは良かったと思います。
但し3-4-2-1にすると、4-4-2におけるSHが適性ポジションである安楽選手や菅本選手の居場所が無くなる、というジレンマがあり(2人ともこの試合ではベンチにも入っていません)、菊池監督が今後どういう布陣を使うのか注目していきたいです。
さて来週はいよいよ天皇杯1回戦。JFLの盟主、ソニー仙台FCが待っています。グルージャにとっては、昨年のいわて国体準々決勝での雪辱を晴らす絶好の機会です。この日の勝利を良いきっかけにして、天皇杯1回戦突破を果たして欲しいと思います。