グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブである、いわてグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

マッチレビュー 天皇杯1回戦 グルージャ盛岡 vs ソニー仙台FC

 試合内容は決して褒められるものではありませんでしたが、グルージャ天皇杯1回戦ソニー仙台FC戦に勝利し、昨年に続き2回戦に駒を進めました。

 

公式結果

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フォーメーション

 案の定、グルージャは3バック。ソニー仙台もJFL前節と同じ選手起用とフォーメーションで、この試合はミラーゲームとなりました。

 

試合内容

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 試合開始早々、グルージャがチャンスを迎えました。2分、細かいパス廻しから林選手がドリブルで相手選手をかわし、梅内選手へスルーパス。梅内選手がフリーでシュートを打ちましたが、GK金子選手がナイスセーブ。グルージャらしい縦に速い攻撃を見せ、良い試合の入りかと思われましたが…。

 

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 ソニー仙台は定石通り、グルージャのWBの裏のスペースを使った攻撃でゴールを狙います。試合は徐々にソニー仙台のペースに。

 前半途中から完全にソニー仙台ペースの試合になったものの、ソニーも決定力に欠け、じりじりとした展開が続きました。

 

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 先に動いたのはソニー仙台。61分にグルージャの天敵と言える有間選手を投入。グルージャも63分にスピードスター菅本選手を投入。

 菅本選手が入って試合の雰囲気が少し変わり、グルージャにそれまで殆ど皆無だったサイド深く侵入する場面が出てきました。

 77分、鈴木選手、八角選手と繋がったボールはゴール前の谷口選手へ。谷口選手は相手GK、DFともつれ合いながらもボールキープ。ゴール前に詰めた菅本選手が押し込んで、グルージャが先制点。菅本選手は記念すべきプロ初得点。おめでとうございます。

 79分には梅内選手のシュートをGKが弾き、詰めていた八角選手がこぼれ球を押し込んでゴール。点差を2点としました。

 

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 危なっかしい守り方ではありましたが、なんとか最後まで守りきり、2―0で勝利。逃げ切り方は、今後の課題です。

 

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選手の評価

 この試合のMOMは、途中出場で試合の流れを変え、1点目のゴールをあげた菅本選手。菅本選手が入ってからグルージャのサイド攻撃が効くようになり、グルージャのチャンスが増えました。

 菅本選手は無名の大学生選手としてグルージャのトライアウトに参加してから、5カ月でJ3クラブのトップチームの一員として、天皇杯で決勝ゴールを決める選手になりました。全国のサッカー少年に夢を与える存在だと思います。更なる活躍を期待しています。

 

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 悪いほうで気になったのは久保選手。私の目には対人守備、パス精度、プレーの選択スピード…何を取っても最悪の出来に見えました。大卒プロ2年目の久保選手がこの程度の出来では、菊池監督も3バックに踏み切れない状況も出てくるのではないでしょうか。他の選手(守田選手や益子選手等)に3バックのCBを託す選択もありますが、やはり3バックはCB専門選手で組み守備を強化させたいでしょうから、久保選手の働きは非常に重要です。頑張りましょう。

 

 ソニー仙台に突出した個の能力は見当たりませんでしたが、グルージャ攻撃陣に前を向かせない最終ラインの寄せの早さは、グルージャも見習うべきものがあると感じました。

 尚、私も今回初めて知りましたが、ソニー仙台の堅守を担ったCB吉田選手は、ヴェルディサッカースクール花巻、遠野高校国士舘大学を経てソニー仙台に入団した岩手県出身の選手です。グルージャに来てくれれば良かったのに…。

 

総評

 ソニー仙台 の拙攻に助けられ、運も味方した勝利ではありました。…が、内容の薄い勝利ではあったとしても、公式戦で勝てていなかったソニー仙台に勝利し、2回戦に進んだことは事実。「結果を出したこと」こそが、この試合で最も評価すべきことでしょう。

 グルージャは、また一つ新たな歴史を作りました。

 

 そして2回戦には「あの」浦和レッズが待っています。グルージャは、2014シーズンには対戦することが出来なかった浦和レッズに、行くことが出来なかった駒場スタジアムに、遂にたどり着きました(2014シーズンは浦安SC=現ブリオベッカ浦安に1回戦負け)。

 6月21日の天皇杯2回戦を楽しみに待ちたいと思います。