マッチレビュー J3リーグ第16節 ギラヴァンツ北九州 vs グルージャ盛岡
7月8日にアウェイ、ミクニワールドスタジアム北九州で行われたJ3第16節ギラヴァンツ北九州戦は、スコア1-5でグルージャの大敗に終わりました。
公式結果
フォーメーション
ギラヴァンツはGK山岸選手が第7節以来2か月ぶりのスタメン出場。
グルージャはCB畑本選手が病欠により守田選手をCB、鈴木選手が右WBに。高さ、強さのあるギラヴァンツ相手にキックオフ前から苦しいスタートを余儀なくされました。
試合内容
4分、GK山岸選手のロングボールに水永選手が森選手と競い、こぼれを池元選手が拾って森選手を交わしペナ内でシュート。これはGK土井選手がブロック。更にこぼれを拾って水永選手がシュートするも、林選手がブロック。
8分、左サイド奥からの八角選手のスローインを谷口選手がはたいて林選手がシュート。しかし相手DFがブロック。
9分、左サイドの谷村選手のCKに福田選手がヘディングするも、相手DFに当たり枠に飛ばず。
11分、土井選手のロングフィードが左サイド八角選手に渡り谷口選手にパス。谷口選手がミドルシュートするも枠に飛ばず。
13分、谷口選手が林選手に戻すと林選手が梅内選手に縦のショートパス。フリックして相手DFの裏に出すと谷村選手が走り込みGKと1対1。前に突っ込んできたGK山岸選手に対しループ気味のシュートは山岸選手の上を超えてゴール内へ。グルージャ先制。
30分、グルージャ陣内、右サイドからのFK。浦田選手が直接ゴールを狙いましたが、クロスバーに当たりゴール上へ。
30分、池元選手のミドルシュートはゴール左へ逸れました。
35分、グルージャの攻撃。右サイドから林選手、谷口選手と繋ぎ、左から上がってきた八角選手がドリブルからゴール左隅枠内に強烈なミドルシュート。しかし山岸選手がファインセーブ。
37分、グルージャ陣内左サイドからのFK。井上選手のキックにDFライン裏に走り込んだ花井選手が右足を合わせてゴール。FK、シュート共に技ありでしたが、土井選手は先に触りたかった…。1-1。
39分、右サイド福森選手がドリブルから中にいた内藤選手に渡し、内藤選手がクロス。ニアの池元選手が頭できれいに合わせましたが、わずかにゴールの上へ。
42分、ギラヴァンツ右サイドからの攻撃。福森選手、川島選手、池元選手と繋ぎ、川島選手が右サイド奥からグラウンダークロス。DF裏を取った水永選手がGKと1対1になり、右足を振りぬいてゴール。ギラヴァンツ逆転、1-2。グルージャはマークが全て後手に廻ってしまいました。ギラヴァンツはこの時間帯にSH川島選手と井上選手をチェンジしたことが功を奏した形。
44分、左サイド川島選手のクロスから内藤選手がボレーでミドルシュートを打つも、ゴール左へ逸れました。
前半終了。1-2。徐々にギラヴァンツの攻撃がハマってきてグルージャは苦しい展開。
後半開始。50分、左サイド、内藤選手がドリブルで上がり川島選手へパス。川島選手のグラウンダークロスから池元選手がペナ内でトラップしてボールを浮かせてシュート。ボールはゴール内右隅へきれいなカーブを描いて入りました。グルージャの守備の人数は足りていましたが、クロスにもシュートにもマークが甘くなりました。これでスコア1-3と突き放されてしまいました。
54分、グルージャ陣内右サイドでギラヴァンツのFK。浦田選手のキックに花井選手が右足を合わせましたが土井選手が何とか触りボールはゴール左へ。
55分、右サイドからのクロスのこぼれを拾った井上選手が、ペナ内でのドリブルで益子選手を交わしシュートするも、林選手がブロック。
57分、途中出場の岩渕選手から受けたボールを谷村選手がミドルシュート。しかし山岸選手がキャッチ。
58分、中盤で奪ったボールを池元選手がセンターサークル付近からロングシュート。ボールは高い位置を取っていた土井選手の頭上を超えゴールに入りました。1-4。土井選手に少し油断があったか…。
60分、グルージャ右サイドからの谷村選手のCKは、山岸選手がパンチング。
63分、右サイドからギラヴァンツの攻撃。ペナ内で池元選手が一旦外に開き、福森選手のクロスに水永選手が頭を合わせましたが、ボールはゴール右へ。
64分、右サイドをドリブルで上がった福森選手がそのままシュート。ボールはクロスバーをかすめてゴール上へ。
66分、右サイドCKからのこぼれを福田選手がシュートするもボールは枠を捉えず。
72分、右サイド奥から鈴木選手が中にいれ谷口選手が後ろに戻すと谷村選手がミドルシュート。しかしまたも山岸選手がナイスセーブ。
76分、左サイド、途中出場の菅本選手からペナ内左斜めに走り込んだ岩渕選手にボールが渡り、シュートを打つも刀根選手に当たって山岸選手がキャッチ。
78分、鈴木選手の右サイドからのクロスに谷口選手がきれいにヘディングシュートしましたが、これも山岸選手がファインセーブ。山岸選手は当たりまくっています。
82分、菅本選手が左サイド奥からクロス。谷口選手のヘディングシュートはわずかに枠の上。
86分、林選手から右サイドでボールを受けた梅内選手がペナ外からシュートしますが、ボールはゴール左に逸れました。
89分、浦田選手のからのCKにボレーで刀根選手が左足で合わせましたが、ボールはクロスバーに跳ね返されました。
90+2分、井上選手のミドルシュートはゴール左へ。
90+3分、左サイドからの浦田選手のCKに刀根選手が完璧なヘディングシュートでゴール。マークについていたのは八角選手でしたが…。1-5。
試合終了。1-5で完敗です。
選手の評価
MOMは池元選手。池元選手のゴールは2点とも「さすがJ2の選手、さすが元リバープレート(アルゼンチン)の選手」と感心する素晴らしいゴールでした。予想はしていましたが、ギラヴァンツの個のレベルは本当に高かったです。フリーで前を向かせると高確率で危険なシーンを作られていました。
山岸選手にはシュートをたくさん止められてしまいました。山岸選手でなければもう1点位取らせて貰えたような気がします。
グルージャの1点目を生んだ梅内選手のフリック、谷村選手のシュートは素晴らしいものでした。今後はあのように相手がついて来られないほど速いグルージャの攻撃シーンを、もっと見たいものです。
総評
やはりギラヴァンツの個の能力はグルージャとは比較にならなかったな、という印象。強さ、高さで遥かに勝るギラヴァンツ相手に、CB専門選手を福田選手のみの布陣で挑まざるを得なかったので、私はこの結果も想定内ではありました。
点を取りに行って返り討ちに合い大量失点した訳ですが、縮こまっていた印象の第11節YS横浜戦や第13節ガンバU-23戦よりは、よほど良い内容の敗戦だと個人的には思っています。
攻撃の形は出来ていますから、点を取れる取れないは紙一重です。あとほんの少しで取れる勝ち点も変わってくるレベルには来ていると感じます。選手たちにはこの大敗で変に自信を失って欲しくありません。
土井選手を始め失点に絡んだ選手、谷口選手を始めチャンスに決めきれなかった選手、この日の試合はそれぞれにたくさんの反省点があるでしょう。個のレベルを急に上げることは出来ませんが、今日持ち帰った宿題をまた少しづつ解決していって、次の試合に臨んで欲しいです。