グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブである、いわてグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

マッチレビュー J3リーグ第19節 グルージャ盛岡 vs ガンバ大阪U-23

 複雑な感情が湧いた試合でした。 

 記念すべき北上市でのJ3初開催試合となった第19節ガンバ大阪U-23戦は、スコア0-2でグルージャの敗戦となり、グルージャは順位を16位に落としました。

 しかし観客数ではグルージャホーム史上最多の3,590人を集める盛況ぶり。目標に掲げた15,000人には遠く及びませんでしたが、興業的な面では成功したと言えるのではないでしょうか。それだけに肝心の試合内容で、北上に集まってくれた人達に良い結果を見せられなかったことが残念でなりません。

 この試合の興業面に関しては機会を改めて書くことにして、ここでは試合内容について書くことにします。

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フォーメーション

 グルージャは久々の4バックで4-2-3-1にフォーメーションを変えてきました。土館選手は今季初先発。先日グルージャに加入したばかりの差波選手は初出場初先発。

 ガンバはFWの郡選手、一美選手は帯同せず。2トップは高江選手と森選手。チーム最年少17歳のCB、河井選手は今季初出場初先発。

 

試合内容

 4分 、左サイドから食野選手のグラウンダークロスが入り、森選手、平尾選手が飛び込んで来ますが合わせられず土井選手がキャッチ。

 8分、梅内選手のミドルシュートはゴールの遥か上へ。

 8分、畑本選手のパスを芝本選手がカット。DF裏へのスルーパスに高江選手が抜け出し、ワンタッチで中央の森選手へクロス。森選手はGKと1対1になるもややトラップが前に転がったところに、突っ込む土井選手。土井選手が先に触りブロックした後、森選手の左膝が土井選手の顔に当たりファール。土井選手は立ち上がったものの視野が戻らないようで、中島選手と交代。

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 15分、中島選手からパスを右サイドで受けた畑本選手が中原選手のプレスを受けてロングキックしますが、至近距離でパスを待っていた守田選手の体にあたり、跳ね返ったボールはゴール前へこぼれてしまいました。高江選手はワンタッチで難なくゴールに流し込みガンバ先制。悪い意味で非常に印象に残るプレーでした。0-1。

 23分、グルージャ陣内で芝本選手のFKにぺスヨン選手が頭を合わせますが、ボールはゴールの左に逸れました。

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 28分、梅内選手からパスを受けた谷村選手がミドルシュートを打つも、GK林選手がセーブ。

 35分、森選手の左サイドからのクロスを平尾選手がキープ。こぼれを回収した中原選手がミドルシュート。ボールは見事にゴール左上隅にささりゴール。スライディングに行った土館選手のつま先にかすっていたので、あと靴一足分ブロックが早ければ防げたかも…でしたが相手を褒めるべきか。0-2。

 38分、ゴール前中央からの芝本選手のFKは壁に当たり、裏にこぼれたところを高江選手がシュートしてゴールかと思われましたがオフサイド

 0-2で前半終了。ガンバのプレスに負けてラインが間延びし、グルージャの良いテンポのパス回しが殆ど出来ない前半でした。ミスからの1失点目でかなり予定が狂ってしまいました。

 

 後半開始。49分、左サイドでの差波選手のFKからペナ内の梅内選手が頭で落とし谷村選手が左足でシュートするも枠に飛ばず。

 53分、この試合初めてのグルージャらしい良い形の攻撃。谷口選手がペナ外中央でキープして左サイドの八角選手へパス。八角選手がファーへクロスを上げ、谷村選手が頭で折り返し梅内選手を経由して谷口選手がシュート。しかしボールはポストに弾かれゴールならず。

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 55分、食野選手のミドルシュートは右ポストを直撃し跳ね返りました。

 57分、左サイドでの差波選手のFKからファーの福田選手がヘディングシュートするも枠に飛ばず。

 60分、差波選手が左サイドからクロスを上げ、ファーの福田選手がフリーでヘディングシュートを打ちますが、GK林選手がセーブ。

 62分、グルージャは土館選手に代えて井上選手投入。井上選手が左SH、林選手がCH、梅内選手がCFの4-4-2にフォーメーション変更。

 63分、谷村選手の中央からの右足のミドルシュートはゴールの僅か右を通過。

 67分、谷村選手のペナ内のシュートは相手DFがブロック。

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 68分、ペナ内で左サイドの林選手からパスを受けた谷口選手がシュートするも相手DFがブロック。

 74分、差波選手に代わり岩渕選手投入。岩渕選手がCFに入り梅内選手が右SH、谷村選手がCHへ。

 77分、岩渕選手のFKからファーの福田選手が頭で合わせますが、強いシュートにならず林選手がキャッチ。

 78分、谷村選手のロングパスから裏に抜けた岩渕選手がペナ内に持ち込みシュートを打つも、相手DFがブロック。

 80分、高江選手が中央からミドルシュートは枠内左隅に飛びましたが、中島選手がナイスセーブ。

 82分、谷口選手からパスを受けた岩渕選手がドリブルで上がり、左に開いた谷村選手へパス。谷村選手が裏にボールを入れると、走り込んだ岩渕選手とGKの1対1に。岩渕選手はループシュートを狙いましたが、林選手がぎりぎりキャッチ。

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 82分、ワンツーで抜け出した食野選手が中央からミドルシュートするも枠に飛ばず。

 83分、ドリブルで上がった谷村選手からペナ内の位の井上選手へパス。井上選手はドリブルで横に流れてシュートを打ちますがGK林選手が正面でキャッチ。 

 87分、右サイドから左サイドへ梅内選手、岩渕選手、谷村選手と経由したボールがペナ内の井上選手へ。井上選手が折り返したボールを中央の岩渕選手がシュートするもGK林選手が正面でキャッチ。

 試合終了、0-2。グルージャの完敗です。

 

選手の評価

 ガンバの前線は4人とも素晴らしかったと思いますが、私が選ぶMOMは今季初得点をスーパーミドルシュートで決めた中原選手。

 

 グルージャは…全員良くなかったですね。特に1失点目の畑本選手と守田選手の連携ミスは今季のグルージャのワーストプレーと言えるものでした。

 土井選手が怪我をした接触プレーは、畑本選手がボールを奪われたところが発端でしたから、責任を感じた畑本選手に心の動揺があったのかもしれません。畑本選手は切り替えるしかないでしょう。

 

 接触プレーの怪我で退場した土井選手に代わり途中出場の中島選手は、グルージャ公式戦初出場を果たしました。2失点に中島選手の責は殆ど無かったと思いますが、土井選手からスタメンを奪う説得力のあるプレーも無かったと思います。残念ながら土井選手は右眼窩底骨折で全治6週間の怪我なので、しばらくは中島選手に守護神を託し、成長を見守るほかありません。

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 土井選手には焦らず怪我を治して欲しいと思います。

 

 初先発だったボランチの2人(土館選手、差波選手)は良くも悪くも無くといったところ。菊池監督は土館選手にはもっとシュートを打って欲しかったようですが、シュートは1本のみ。差波選手はボールさばきに時折非凡なものは見せるものの、決定的なチャンスは作り出せず。

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 失点に絡んだDF陣が責められるのであれば、後半のグルージャ優位の時間帯に決めきれなかった谷口選手、谷村選手、岩渕選手などの攻撃陣も同様に責められるべきでしょう。今のグルージャは1試合につき少なくとも1失点は避けられない可能性が高いチームなので、攻撃陣に点を取ってもらうほかないと思っています。

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総評

 グルージャホーム興業史上、最多観客数となった大一番でしたが、またも悪い意味で「やってしまった」試合。

 返す返すも「試合を壊した」1失点目のミスは残念。後半にいくつかあった絶好機にも決めきれず、試合終了後に脱力感が残る試合となりました。

 初めてスタジアムでの観戦をする、または初めてグルージャの試合を観戦するお客さんが多かったであろう北上陸上競技場で、勝敗は置いてもグルージャの得点シーンを見せられなかったことは本当に残念でなりません。

 

 7月のサポカンでも話に出てましたが、チームの結果がでないことについて、選手たちに怒って良くなるのならいくらでも怒らせて頂くのですが…。選手個人のスキルの未熟さに起因するものであれば、サポーターが怒っても殆ど効果無いでしょう。

 私は今後も空気を悪くしない程度の叱咤激励はしていくつもりです。