マッチプレビュー J3リーグ第28節 鹿児島ユナイテッドFC vs グルージャ盛岡
シーズンも終盤となりJ3リーグの優勝はFC琉球の可能性が高くなってきましたが、J2昇格がかかる2位の座をめぐり、鹿児島ユナイテッドFC他数チームの熾烈な戦いが続いています。
そんな上位争いとは無縁なグルージャではありますが、2014シーズン以来となるリーグ一桁順位でのフィニッシュが手の届くところまできており、こちらも負けられない戦いが続きます。
今日はアウェイ、白波スタジアムで鹿児島ユナイテッドFCとの対戦です。
過去対戦成績
初対戦となった2016シーズンから、グルージャは鹿児島ユナイテッドに一度も勝利しておりません。今季のホーム戦でもボコボコにされてしまいました。J2へ勝ち逃げされる前に、鹿児島ユナイテッドから一度は勝っておきたいものです。
直近公式戦試合結果
鹿児島ユナイテッドFC(2位 12勝9分5敗 勝ち点:45 得点:39 失点:31)
J2昇格圏の2位の座はキープしているものの、前節で遂にアスルクラロ沼津とザスパクサツ群馬に勝ち点「1」差まで詰め寄られてしまった鹿児島ユナイテッド。ここ4試合は勝利から遠ざかっており、前節のガイナーレ戦での大敗からどのようにチームを立て直すのか、三浦泰監督の手腕が問われています。
グルージャ盛岡(10位 9勝4分13敗 勝ち点:31 得点:34 失点:48)
前節、ホームいわスタで久々の「鶴の恩返し」を見せてくれたグルージャ。順位も10位まで上がり、一桁順位でのフィニッシュが見えてきました。
谷口海選手を初めとした攻撃陣は絶好調と言え、上位の鹿児島にとっても現在のグルージャは決して楽な相手ではないでしょう。
予想フォーメーション
比較的メンバーを固定しない三浦監督が、前節での大敗をどう捉えてこの試合に臨むのか。スタメン予想は難しいのですが、CB、左SB、左SHの3名を前節から入れ替えた4-4-2で予想しました。
2016シーズンにグルージャに在籍していた牛之濱拓選手が8月に栃木SCから鹿児島ユナイテッドへ期限付き移籍となり思わぬ邂逅となりましたが、果たして今節の出場はあるのでしょうか。
グルージャは前節と全く同じスタメン予想ですが、そろそろ畑本選手がCBにカムバックするような気もします。
試合予想
前回の対戦(4月のホーム戦)ではグルージャがボロ負けした(1-4)訳ですが、当時グルージャはまだ4バックで、かつ現在の中心選手である谷口海選手、宮市選手、小谷選手が居なかったので、今回の対戦の参考にはならないでしょう。
フォーメーションは4-4-2vs3-4- 2-1の予想なので、普通に噛み合わせると数的ミスマッチが発生します。この対戦での噛み合わせではサイドは 2(SHとSB)vs 1(WB)となり鹿児島優位。サイド突破からのクロス攻撃に定評のある鹿児島にとっては願ったりの状況になる可能性が高いのですが…。
最近のグルージャはボランチのどちらか1人が最終ラインに下がり、サイドのCBが高いポジションを取ってサイドを押し上げて攻撃の突破口としています。グルージャのこの部分は一長一短あり、確かに攻撃の足がかりになりますが、サイドCBが空けたスペースを狙われピンチとなる可能性も宿しています。前節カターレ富山戦では、左CBの久保選手が空けたスペースを執拗に狙われて失点してしまいました。
当然鹿児島もグルージャのスカウティングをしていると思うので、ここは狙ってくるでしょう。前節を踏まえ、グルージャがCBの横へのスライドやボランチやWBとの連携をどう整理してくるのか、に注目しています。
鹿児島ユナイテッドの前節の失点シーンを見る限り、グルージャの前線のプレスはかなりハマるのではと予想。GK、CBのところでかっさらってそのままゴールというシーンが見られるかも。留まるところを知らずゴール量産中の谷口海選手の勢いに期待です。
鹿児島ユナイテッドにとっては引き分けすら絶対に許されない状況ですが、グルージャとしてもそう簡単にJ2昇格の踏み台になる訳にはいきません。グルージャのアイデンティティは上位クラブの踏み台ではありません。
DAZNで視聴するサポーターの方々も鹿児島まで念力を送り、選手たちと共にアウェイの圧力を押し返して欲しいと思います。
1つでも多くの勝ち点を獲得し1つでも上の順位で、笑顔とともに今シーズンを終われるよう、グルージャの奮戦を期待しています。VAMOS、グルージャ。