グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブである、いわてグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

松田賢太選手、オーバートレーニング症候群によりチーム離脱

 昨日グルージャ盛岡サポーターにとって、ショッキングで悲しいニュースが飛び込んで来ました。

 キャンプ前からリハビリ中の林選手を除くと、松田選手が初めての正式なトップチーム長期離脱者となってしまいました。第4次キャンプには松田選手は帯同していなかったようなので、怪我なのだろうとは思っていましたが、まさかオーバートレーニング症候群だったとは…。

 

 オーバートレーニング症候群は、肉体、精神を酷使するスポーツ選手がかかる病気として、最近よく聞くようになりました。真面目で責任感が強い選手が発症しやすい傾向にあるようです。今年1月に浦和レッズレディース藤田のぞみ選手が、この病気が原因で23歳の若さで引退を発表しております。また、FC東京権田修一選手が去年7月にこの病気を発症し、最近ようやく新天地のSVホルン(オーストリア)で復帰の目途が立ってきたところです。サンフレッチェ広島の森崎ツインズの森崎和幸選手、森崎浩司選手もこの病気の経験があり、2人とも今でもこの病気と付き合いながら現役選手を続けているようです。

 森崎浩司選手のこの病気との闘いは、最近出版された

や、下記のインタビュー記事から窺い知ることが出来ます。 

  この病気が厄介なのは、筋肉や骨の怪我とは違い、はっきり目で確認することが出来ず、休養を取って回復したかに思えても、競技を再開するとまた発症してしまったりするところです。重篤な状態になると、競技どころか一般の生活もままならない状態にまで追い込まれる、非常に恐ろしい病気です。

  肉体的に苛酷に追い込んだ沖縄キャンプが発症の契機になったと思われますが、真の原因は5年間グルージャのキャプテンとして重圧と戦い、自分を追い込んできた代償と考えられます。長い間あまりにも重い荷物を、松田選手に背負わせすぎてしまったのかもしれません。ここまでグルージャを牽引してきた松田選手がこのようなことになり、やるせない、悲しい気持ちでいっぱいです。

 この 病気の治療方法はとにかくストレスを取り除くことが第一だそうで、周囲の人間も本人に「頑張れ」や「待ってるぞ」のような期待をかけ、本人に背負わせるような言葉を送ってはいけないのだそうです。

 松田選手にはいったんサッカーから離れて、静かな場所で今後のことは何も考えずに、ゆっくり休養を取って頂きたいです。サポーターのみなさんも温かい目で見守っていきましょう。