2016シーズンJ3クラブ戦力分析 グルージャ盛岡編
数日前の話になりますが、グルージャ盛岡サポーターの皆さんは豊嶋選手のブログをご覧になったでしょうか。先日のTRMベガルタ仙台戦の話が載っているのですが、この時の神川監督の檄がまたしても凄い。
これ、スクールウォーズにでも出てきそうなセリフでしょう(スクールウォーズが分からない若人の方は、Wiki…いや「はてなキーワード」で検索して下さい)。神川監督の横で1シーズン密着映像を撮っていたら、すごい感動ドキュメント作品になりそうです。NHK盛岡放送局かテレビ岩手でやってくれないでしょうか。
さて戦力分析シリーズもようやく最終回となりました。最終回はもちろんJリーグ一の練習量を誇るチーム、グルージャ盛岡編。
思い起こすとグルージャの2015シーズンは、国体優勝を意識するあまり毎試合出場選手、フォーメーションが変わり、何をやりたかったのか良くわからなくなってしまった感のあるシーズンでした。2014シーズンが予想外に良い順位(5位)だったために的確な補強を怠ったこと、チームの要だったW土井選手の予定外の流出も、昨季の低迷原因にあげられるでしょう。2016シーズンは明治大学元監督の神川新監督の下、全く別のチームとなったようです。
以下、グルージャ盛岡の昨季の成績、今季の選手一覧、予想フォーメーションです。選手一覧に記載の記録は、2015シーズンのJリーグ、JFLのみです。
再契約の3名を除き14名が退団しましたが、主力級の退団者は岡田選手、木村選手の2名のみ。余所から見て目に付く補強は、2014シーズンJ3得点ランク4位の土井良太選手、上位リーグで出場経験のある牛之濱選手くらいでしょうか。新監督はまずまずの有名人を据えましたが、地味な補強に見えることでしょう(私は概ね良い補強だと思っています)。
また昨季まで主力選手だった松田選手が、オーバートレーニング症候群により無期休養、林選手もキャンプ前から手術明けリハビリ中と、マイナスイメージには事欠きません。「このチームがYS横浜と最下位争いか…」というのが一般的な見方でしょうね。昨季の内容が悪すぎましたので、そういう見方も仕方がないと思います。
昨季からの継続選手も多いとはいえ、今季のグルージャは三原則(運動量、球際、切り替え)をベースとしたポゼッションサッカーを標榜する神川監督の下、全く新しいチームに生まれ変わったと言って良いかと思います。
私の予想としては、得点は昨季よりかなり向上すると見ています。神川監督のパスサッカーが馴染んでいけば、土井良太選手、梅内選手、牛之濱選手、谷村選手中心にそれなりに点は稼ぐでしょう。
しかし失点は何とも言えません。GKが土井康平選手になったので、昨季頻発したGKの凡ミス失点は減るでしょうが、最終ライン、特にCBが守備と細かく繋ぐ戦術の両立をやり通せるものか、かなり不安です。
苦しい局面は何度も訪れるでしょうが、私がグルージャに望むことは、たとえ0-3とか0-4で負けている状況の試合終盤であっても、血眼になって1点奪いに走り回るチームであって欲しいということです。それさえ貫徹出来れば仮に目標の7位以内を実現出来なくても、大きな拍手を送るでしょう。
J3開幕まであと2日。最終節の11月20日まで、歓喜も失望も楽しんでいきたいと思います。