グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブである、いわてグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

マッチレビュー J3リーグ第25節 グルージャ盛岡 vs SC相模原

 またまた時期を逸していますが、言わせて下さい。グルージャ、良くやった!!!と同時に、現地で見たかった…。

 グルージャはJ3第25節SC相模原戦において、今季リーグ戦では最高得点となる5得点を叩き出し、7月16日のセレッソ大阪U23戦以来の勝利をあげました。

 

f:id:zenbuddhist:20161016150317j:plain

f:id:zenbuddhist:20161019201030j:plain

f:id:zenbuddhist:20161016150344j:plain

 グルージャのスタメンで意外だったのは、垣根選手をCFに据えたこと。国体での宮城県代表戦では、梅内ー垣根の2トップが不発だったので、いつもの谷口ー梅内コンビに戻すか、あるいは全く別のFWを試すかだと思っていました。谷口選手は90分間出場が難しいコンディションなのでしょうか。

  相模原は前節からまた少しフォーメーションを変えて3-4-1-2。2トップに石田選手、井上選手。累積警告により不在の工藤選手の代わりのCBには服部選手。GKはもちろん元日本代表、川口選手。

 

 キックオフ直後は完全に相模原のペースだった模様。

 16分、右サイド奥まで上がった石川選手からのマイナスのクロスに岩渕選手が右足でシュート。八角選手がブロックしますが、ボールは軌道が変わり、GK土井選手の頭上を抜けそうになりますが、何とか土井選手がジャンプして弾きました。

 そのプレーで得たCK。菊岡選手のCKに石田選手がフリーで頭を合わせ、ボールはゴール右上枠内を捉えますが、ジャンプ一閃またも土井選手がビッグセーブ。最近の土井選手は本当に素晴らしいですね。

 24分、グルージャが先制点。林選手のCKのこぼれ球に、ファーで待っていた八角選手が右足で抑えの利いたシュートを放ちゴール!八角選手は、これがJリーグ初ゴール。おめでとう!1-0。

 31分、林選手がタックルしたボールを牛之濱選手が回収し、八角選手へパス。八角選手はドリブルから安楽選手へ縦に入れ、安楽選手は「縦に行くぞ」とプレッシャーをかけてから斜め後ろに短くパス。後ろから走り込んだ石井選手が豪快に右足を振りぬきました。回転が掛かったボールはゴール右隅に吸い込まれゴール!GK川口選手は一歩も動けず。石井選手はこれがリーグ通算2ゴール目。2015年の横浜FC時代のJ22選抜としての長野戦以来のゴール。グルージャの一員としては初ゴール。これまたおめでとう!2-0。

  67分、右サイドの石川選手が中央の岩渕選手にパス。近藤選手とのワンツーからグルージャDFと混戦になりますが、最後はこぼれを岩渕選手がシュート。ゴール左隅に刺さりそうな弾道でしたが、またまた土井選手がビッグセーブ。この日の土井選手には後光が差しております。

 86分、途中出場の谷口選手が左サイド奥に持ち込み、我慢してキープし2人抜いてから中央にグラウンダークロス。ファーで待っていた途中出場の高橋選手が押し込んでゴール!高橋選手は2015年11月15日のアウェイ富山戦以来の待望のゴール。ここまで長かった。おめでとう!3-0。

 88分、安楽選手がいつもの左サイドドリブル独走、からのクロス。牛之濱選手が走り込み、ヘディングシュートを叩きつけゴール!牛之濱選手は何をやらせても、そつなくこなします。4-0。

 89分、右サイドのスローインに反応した高橋選手がペナ内からショートクロス。谷口選手が難なくゴールに流し込みゴール!相模原DFは完全に集中力が切れていたようです。5-0。

 5-0で試合終了。

 相模原には気の毒な結果でしたが、グルージャにとってはJリーグ初ゴールやグルージャでの初ゴール、約1年ぶりのゴールなど、サポーターには嬉しいシーンが満載の試合となりました。バンザーイ、バンザーイ、ワッショイ、ワッショイ。本当に現地で見たかった。

 それから忘れてはいけないのが、土井康平選手の神セーブ連発。神川監督の言う通り、序盤にあちらが得点していれば、結果は全く違うものだったでしょう。今季は土井選手のおかげで、いくつ勝ち点を拾っていることか…。キャプテンに感謝です。南無南無。

 

 この日の神川監督の試合後のコメントは、非常に興味深いものでした。以下、グルージャオフィシャルから一部を引用。

・・・と同時に私も彼らの様子とか数日のオフを挟んで今週の相模原戦に向けた準備をスタートさせた時までの間にいくつかの反省がありました。大きくは、私の心持ちそのものが選手たちに目に見えないプレッシャーを掛けてしまった、与えてしまった。私自身がもっとしっかりとしていないとチームっていうのは難しい方向に行ってしまう。そういった反省をふまえて今週彼らと歩んできました。

  グルージャオフィシャルサイトでは、珍しくかなり長いコメントを載せていましたし、試合後にゴール裏で監督自らメガホンを取ったことも含めて、今回のコメントはメッセージ性の強いものと受け取りました。

 正直このコメントに関しては「今頃気が付いたんですか?」という気持ちも私には若干あるのですが、神川監督が恥を忍んでこのコメントを出したことは、評価したいと思います。残り5試合、この経験を無駄にしないで欲しいです。

 また今回の高橋選手のように、これまで出場機会に恵まれなくとも、結果を出した選手のことは正当に評価してあげて欲しいと思います(個人的には工藤選手も使って欲しい…)。

 

 さて今季残りの5試合の対戦相手は、大分(A)、長野(A)、福島(H)、鹿児島(A)、栃木(H)。優勝やJ2昇格を狙う4チームが含まれており、非常に厳しい試合が待っております。しかし、私はこれで良かったと感じています。

 グルージャは今季目標のリーグ7位がほぼ不可能となり、J3には降格制度も無いので、気持ちの持って行き方が難しいところでしたが、これで上位イジメ(言葉が適当で無ければ『強豪への挑戦』とでも…)に生きがいを見出せます。厳しい対戦相手に対して、いくつ勝ち点を積み上げられるか。クラブにとっても、選手個人にとっても、来季に繋がる良いハードルになったと思います。この日の大勝が良い流れとなれば良いですね。

 

 今のメンツのグルージャを見られるのも、あと5試合のみ。来季のグルージャが何処のカテゴリーでプレーすることになるのか、まだ分かりませんが、とりあえず「今」のグルージャを存分に楽しもうではありませんか。フロントに言いたいことは山ほどあるかもしれませんが、その前に選手たちに山ほどの応援を送ろうではありませんか。知り合いを一人でも多くいわスタに連れて来れば、なお素晴らしい。

 私も何とか時間を捻出し、長野戦、栃木戦は現地観戦したいと思います。グルージャ盛岡 ALLEZ!