マッチレビュー J3リーグ第8節 SC相模原 vs グルージャ盛岡
J3第8節アウェイでのSC相模原戦は1-1の引き分けに終わり、グルージャはJ3公式戦を3試合連続ドロー としました。
公式結果
フォーメーション
相模原は前節2得点をあげたジョン・ガブリエル選手がCFで初先発。更に右SHに入った川戸選手も初先発。
グルージャは前節と変わないスタメン、フォーメーション。
試合内容
予想通り、相模原は長いボールを高さ・強さのあるジョン選手に集めてきました。ジョン選手の強さは半端ではなく、50/50のボールはほぼ負け無しだったのではないでしょうか。
10分、菊岡選手のFKを梅井選手が頭で落とし、岡根選手シュート。ブロックされたこぼれを川戸選手がシュートに行きますが、土井選手がブロック。
20分、鈴木選手のミドルシュートはゴール左上の枠の外。
相模原ペースで入った試合でしたが、徐々にグルージャペースになってきたかと思った矢先、相模原にカウンターから先制点を許してしまいました。21分、中盤で奪われたボールがジョン選手に渡り、ボールは右サイドから裏に抜けた川戸選手へ。川戸選手はGK土井選手を良く見て右足を振り切り、見事にゴール左隅に決めました。
この場面まずジョン選手への久保選手のファーストコンタクトが軽く、ジョン選手に前を向かせてしまったのと、八角選手が川戸選手を全くケアしていなかったことが反省点でしょう。八角選手は右SBの辻尾選手を見ていましたが、あの場面は辻尾選手へのマークを捨てても川戸選手を止めに行く場面だったと思います。
26分、CKに米原選手が頭で落とし、普光院選手がシュートを狙いますが触れず。
相模原は1点取ってから気持ちが引いたのか、それ以降、試合はグルージャペースに。得点をあげた川戸選手が足を痛めて途中交代し、相模原にとっては微妙な雰囲気に。
40分、八角選手のクロスから久保選手が頭で合わせるも、ボールは枠の外。
44分、岩渕選手の折り返しを谷口選手が受け、反転してミドルシュートを打つもボールはゴール左へ逸れました。
前半の終盤にはグルージャが何度かチャンスを作りましたが、得点ならず前半終了。
後半開始。
49分、岩渕選手がドリブルでペナ内に進入しシュートを打つも、ボールはゴールの右上枠外。
57分、グルージャは満を持して菅本選手投入。
68分、八角選手のクロスからファーに入った菅本選手が右足で押し込みゴール!同点。菅本選手はこの得点がJ3初ゴール。おめどとうございます。
70分、保崎選手が左サイドからドリブルで上がりシュートするも、土井選手ブロック。
75分、右サイドから麦倉選手がクロスを上げ普光院選手がヘディングシュートするも土井選手が正面でキャッチ。
81分、岩渕選手が右サイドの鈴木選手へパス。鈴木選手のクロスから梅内選手がペナ内フリーでシュートを打つもミート出来ず。これは大チャンスだったので、もったいなかった。
88分、麦倉選手のFKに岡根選手が頭を合わせるも、土井選手がナイスセーブ。
90+3分、途中出場の呉選手の右サイドのドリブルからのクロスに保崎選手が飛び込みますが、シュートを合わせられず。
終盤はどちらのチームもチャンスを作るも決めきれず、1-1で試合終了。
選手の評価
MOMはJ3初ゴールの菅本選手になるのでしょうか。いつもと同様に菅本選手が入ると攻撃のスピード感が変わりましたし、菅本選手がMOMで良いと思いますが、私は90分通して良かった選手として岩渕選手をあげます。残念ながら古巣の相模原に対して、得点もアシストも出来ませんでしたが、シャドウとして、菅本選手投入後はCHとして、チームの攻撃のアクセントになり続け安定したプレーを見せてくれました。
GK土井選手の堅守も当たり前になってきたので見過ごされそうですが、隠れたMOMです。
守備面で失点に絡んだ久保選手と八角選手には、もう少し何とかして欲しいですね。
総評
ロースコアの引き分けの割にはかなり大味な印象のゲームとなり、前節の長野パルセイロ戦とはかなり趣が違う試合でした。
グルージャはこの引き分けを良しとするのかどうか…難しいところです。攻撃の形は作れていました。守備は相変わらず初歩的な粗が目立ちますが、最後まで集中は切らさなかったと言って良いでしょう。
グルージャは少しづつ進歩しているとは思いますが、それが勝ち点の数字に表れるまでは今一歩、といった感じです。次節こそは「勝ち点3」を期待しています。