マッチレビュー J3リーグ第15節 グルージャ盛岡vs 鹿児島ユナイテッドFC
グルージャ連勝ならず。
7月2日にホームいわスタで行われた鹿児島ユナイテッド戦はスコアレスドローに終わり、グルージャ今季初の連勝には至りませんでした。
公式結果
フォーメーション
鹿児島はソンス選手を2トップの一角に起用した4-4-2。
グルージャは予想通り、前節2得点の谷村選手を岩渕選手に代えてシャドウに。岩渕選手はリーグ戦でスタメンを外れるのは今季初。益子選手、守田選手も前節同様スタメンでの出場。
試合内容
3分、松下選手の左サイドCKに上本選手がヘディングシュートを合わせますがゴール前にいた谷村選手がブロック。
13分、吉井選手のミドルシュートはゴール右へ。
18分、守田選手選手の右サイドからのクロスの流れから、こぼれを林選手がミドルシュート。しかしボールはゴールの上。
21分、林選手の右サイドからのCKはGKキローラン選手パンチング。こぼれた流れから林選手がクロス。ファーの梅内選手がヘディングするも枠に飛ばず。
30分、グルージャ陣内左サイドから五領選手のFK。吉井選手が頭を合わせますが厚く当たらずGK土井選手がキャッチ。
31分、左サイド関選手が自陣からDF裏を狙った長めのスルーパスを出すと、これに反応した永畑選手がペナ内からゴール右隅を狙いシュート。しかし土井選手がナイスセーブ。藤本選手が右から詰めていましたがこぼれ球には触れず。鹿児島にとっては非常に惜しいシーン。
32分、右サイドからの松下選手のCKに、ファーの藤本選手が右足でボレーシュート。林選手が何とかブロック。
37分、右サイドの関選手からのクロスに藤本選手がヘディングシュート。入ったかと思いましたがポストに当たって跳ね返り、左で詰めていたソンス選手がこぼれ球を右足でシュート。しかし土井選手がライン上でビッグセーブ。このシーン「ゴールではないか」と話題になっていたようですが、DAZN映像からは確認出来ず。DFの数は足りていたにも関わらず、藤本選手に触らせたのはグルージャの大きな反省点。
38分、谷村選手が中央をドリブルで上がり梅内選手へパス。梅内選手のシュートはDFにブロックされますが、こぼれ球を谷村選手がボレーシュート。しかしこれもDFに当たりゴール上へ。
40分、ペナ前中央で梅内選手がつぶれてフリーの谷村選手がミドルシュート。良いシュートでしたが僅かにゴール左に逸れました。
42分、相手陣内左サイドから林選手、谷村選手、林選手、谷口選手と繋ぎ、最後はペナ内中央で益子選手が左足シュート。しかしボールはホームラン。絶好の場面でしたが、益子選手が蹴った瞬間、選手、サポーターが一斉にため息。
45分、左サイドの関選手のクロスから、藤本選手が右足ボレーでシュート気味のクロスを打ちましたが、味方は誰も走り込めず。
前半は0-0で終了。31分、37分の鹿児島の決定機は完全に「やられた」シーンだったので、グルージャにとって失点ゼロに抑えられたのは非常にラッキー。
後半開始。50分、最終ラインまで下がった林選手から谷村選手、八角選手と繋ぎ、八角選手からDF裏へのスルーパスが出て梅内選手が良い飛び出しを見せましたが、ぎりぎりオフサイド。
60分、CKクリアの流れから左サイド永畑選手のクロスに吉井選手が頭で合わせますが、ゴール枠を捉えず。
62分、鹿児島の左サイドのカウンター。中原選手がドリブルで中に入り最後は後ろから走り込んだ松下選手がシュートするもボールはゴール左へ。
73分、右サイドスローインから、松下選手、中原選手、永畑選手、松下選手と細かく繋ぎ、藤本選手がペナ外から振り向きざまのシュートを見せるも枠に飛ばず。
79分、谷村選手が左サイド裏にボールを入れ、更に跳ね返されたボールを自分で拾って左サイド奥まで持って行きクロス。ファーの梅内選手がヘディングシュートを狙いますが、うまく当たらずDFクリア。自分への苛立ちの表情を見せる梅内選手。
83分、左サイド井上選手、谷村選手、井上選手と繋ぎ、井上選手がペナ内からクロス。一旦弾かれたこぼれをペナ外から守田選手がシュートするも、永畑選手がブロック。
85分、左サイド関選手のクロスからファーの中原選手がヘディングするも、ボールはサイドネット外へ。
90+2分、グルージャ陣内右サイドからの松下選手のFKに中原選手選手がヘディングしますが、ボールはゴール右へ。
90+3分、鹿児島陣内左サイドのFKの流れから林選手のクロスにファーで福田選手が飛び込みますが、うまく足に当てることが出来ずGKキローラン選手キャッチ。
スコア0-0で試合終了。
選手の評価
MOMは31分、37分の鹿児島の決定機をスーパーセーブで跳ね返した土井選手。当然DAZNベスト5セーブにもノミネート。さすがです。
明治安田 #J3 第15節#DAZN週間ベスト5セーブ!
— DAZN ダ・ゾーン (@DAZN_JPN) 2017年7月3日
富山 #永井堅梧
盛岡 #土井康平
秋田 #小澤章人
相模原 #川口能活
藤枝 #田口潤人#DAZN#テレビでDAZN@Goken116@kohei_don @ozzzza810 @taguchi_junto pic.twitter.com/UZ4kD0hVTC
グルージャDF陣は厄介な藤本選手、ソンス選手を相手に良く耐えたのではないでしょうか。藤本選手vs森選手のところはかなり危なっかしかったですが、鹿児島の攻撃陣をゼロ封したのは評価されて然るべきと思います。
残念ながら前節に続いてのゴールは見られなかったのですが、谷村選手には感心させられました。この試合では前節に続きシャドウでの先発でしたが、前節同様攻撃の起点となっていましたし、途中からCHにポジション変更になってからも、後ろからの組み立てや守備面でしっかり貢献出来ていました。試合終盤に相手選手からボールを奪い取るなど、昨季までは考えられなかったプレーが見られており、谷村選手は確実に一段階プレーレベルが上がったように感じました。今後の谷村選手から目が離せません。
総評
私の「打ち合いの試合となるのでは」の予想は大外れ。若干地味な…ぶっちゃけミスが多めのしょっぱい試合となったのは、高かった気温と湿度の影響が大きかったのでしょう。
グルージャにしては多めのオフサイド数(9回)に鹿児島DFの裏を狙っていた意図が見えましたが、効果的な抜け出しは殆ど無く、シュート精度とともに今後の課題となりました。梅内選手を始めとした攻撃陣には、裏に抜けるための動き出しをもっと工夫して欲しいと思います。
鹿児島は今季もリーグ上位フィニッシュ出来る実力のチーム(昨季5位)。そのチームにほぼ互角だったことを考えれば、ホーム戦とはいえ0-0の引き分けにはある程度満足すべきなのかもしれません。
リーグ戦もあと2試合で折り返し。この後はギラヴァンツ北九州、アスルクラロ沼津と強豪チームとのアウェイ2連戦が控えています。選手たちには、リーグ後半戦に向け期待出来る内容の試合を見せてほしいです。