グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブである、いわてグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

2018シーズン グルージャ盛岡 新加入選手【DF編】

 このオフで12名の選手がグルージャを退団し、12名の選手が新たにグルージャへ加入してくれました(1月14日時点)。

 去って行った選手には「これまでグルージャで戦ってくれてありがとう」を、来てくれた選手には「ようこそ、グルージャに来てくれてありがとう」を送ります。

 谷口選手、林選手、垣根選手、守田選手などの主力選手が消え、若い選手が新加入してきたので、チームの雰囲気も大幅に変化するものと思われます。

 1月19日には新加入選手記者会見が、1月20日には新体制発表会が予定されていますが、それまでに新加入選手の予習を行っていきたいと思います。まずは顔と名前を一致させましょう。

 

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田中舜選手

 

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  まず最初は古参サポーターにはお馴染みの選手。2013シーズンから2015シーズンまでグルージャに在籍していた田中舜選手が帰ってきました。

 田中選手は静岡県静岡市(旧清水市)の出身。高校サッカーの名門、清水東高校を卒業し立教大学に入学(菅本岳選手の先輩にあたります)。

 2010年に大学を卒業した後はサッカーからは離れ、みずほ銀行(!)に就職するも、2011年にアルテ高崎(当時JFL)に加入しサッカー界に復帰。2012シーズンはJAPANサッカーカレッジで活躍した後、2013シーズンに当時東北1部リーグに所属していたグルージャに加入。この年の全国地域決勝大会の優勝及びJ3昇格に貢献しました。

 2014~2015シーズンも鳴尾監督の下、主力選手として活躍。2015シーズン終了後にグルージャを退団し、当時JFLだったアスルクラロ沼津に加入。ここでも主力選手として活躍し、アスルクラロのJFL3位とJ3昇格に貢献しました。

 しかし2017シーズンはあまり出場機会が無く、シーズン終了後にアスルクラロからの退団が発表され、この度の完全移籍によるグルージャ復帰となりました。

 鳴尾監督時代のグルージャでは、CB、SB、WB、CHをこなすユーティリティプレーヤーでしたし、アスルクラロではCB、SBとして出場していました。

 2018シーズンのグルージャは、CB専門選手の数は足りているので、田中舜選手は主に左右のSB要員としてカウントされていると予想します。J3、JFL、地域リーグの公式戦出場は100数十試合にも及ぶベテラン選手であり、元銀行員のインテリでもある田中舜選手が、以前と比べてどう進化しているのか、楽しみに見ていきたいと思います。

 最後に提案。今季のグルージャにはDF陣に同じ苗字の「田中憧」選手がおり、非常に分かりづらいので、それぞれの選手にニックネームを付けてくれることを希望します。

 

稲森克尚選手

 

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 こちらもJ3での対戦相手としてはお馴染みの選手。

 稲森選手は大阪府枚方市の出身でガンバ大阪ユース育ちの選手です。中学時代はガンバ門真Jrユースに所属し、高校に入るとそのままガンバユースに上がり活躍。1年次の2009年にはU-15日本代表としてアジア選手権予選にも出場しています。ユースでは順調に活躍し、2012年にトップチームに昇格(同期は田尻健選手、西野貴治選手)。

 しかし2012・2013シーズンは公式戦出場は叶わず、2014シーズンにガイナーレ鳥取期限付き移籍。2014シーズンの公式戦出場は1試合に留まりましたが、2015シーズンにガイナーレに完全移籍すると、以後はガイナーレの主力CBとして活躍。2017シーズンのグルージャとの対戦(第6節:4月30日、スコアは2-2のドロー)でもフル出場していました。

 2017シーズン終了後にガイナーレとの契約満了が発表され、12月6日、7日に行われたJPFA主催の合同トライアウトにも参加して移籍先を探していたところでしたが、1月9日にグルージャへの完全移籍が発表されました。

 稲森選手の強みは185cm、75kgと日本人選手としては恵まれた体格によるフィジカルの強さでしょう。懸念されることは簡単にマークを外すプレーが見られることと、ファールやカードが多いこと。本人はあまり触れたがらないでしょうが、2014シーズンにJリーグ初出場となった第8節:ブラウブリッツ秋田戦でイエロー2枚で退場。レフリーからのレッド提示の後、腹いせに試合会場内の柱を破損させ3試合の出場停止処分を受けたという『前科』があります。成長していると思いますので今後はそこまでのことは無いでしょうが、カードは減らして欲しいものです(2017シーズンは警告4回、退場1回)。

 グルージャのCBは2017シーズンは福田選手、畑本選手、久保選手、田中憧選手の順番の序列が付いていましたが、今後はCBの2番手を畑本選手と稲森選手が争っていくものと思われます。2017シーズンは選手層の薄さに加えて故障者続出により、極めて不安定だったグルージャの最終ラインですが、稲森選手の力で少しでも失点数を減らして欲しいと思います。

 

太田賢吾選手 

 

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 太田賢吾選手は神奈川県川崎市出身、この春に大阪体育大学を卒業するプロ1年目の選手。太田選手は中学時代から川崎フロンターレの下部組織でサッカーを続け、2011年にはフロンターレU-18チームに昇格。

 しかし高校卒業時にはフロンターレのトップチームには昇格出来ず、2014年に関西の大学リーグの強豪校である大阪体育大学に入学。因みに大阪体育大学のOBには2学年上に澤上竜二選手(セレッソ大阪)、1学年上に池上丈二選手(レノファ山口FC)がいます。

 大阪体育大学では1年次からチームの主力選手として活躍。ざっと大学4年間の関西リーグ戦、総理大臣杯、大学選手権の出場履歴を確認しただけでも計74試合(うち先発66試合、得点9)ありました。関西リーグの上位校チームの中でこれだけ出場機会を得ているというのは、かなりの実力者と見て良いかと思います。

 2017年の夏にはグルージャの練習にも参加し、そこでのグルージャスタッフの評価を得た上でのグルージャ加入ということからも期待が高まります。

 大学時代は主に左右のSBとしてプレーしていたようなので、グルージャでも4バック時のSB若しくは3バック時のWBとして、スタメン入りを狙うものと思われます。球際の強さや運動量がある選手とのことですが、181cm、72kgの体格で動けるのならJ3でもかなりの強みとなるでしょう。左右両サイドでプレー出来るのも評価ポイントです。

 このオフでグルージャのSB要員であった八角選手、守田選手、森選手が退団したため、プロ1年目にして太田選手にとっては千載一遇のチャンスが巡ってきた格好。当面のライバルは鈴木達也選手、久保海都選手、田中舜選手らになると思われます。

 2017シーズンのグルージャはセットプレーやクロスからの失点が多かったので、それらの改善に太田選手が一役買ってくれればと思います。