グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブである、いわてグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

2019シーズン いわてグルージャ盛岡 新加入選手【DF編その2】

 1月15日に行われた新加入選手記者会見も無事終了。トップチームコーチングスタッフも決定し、2019シーズンのグルージャへの期待感が高まってきました。

 チームとしての展望は改めて記事にするとして、今回も引き続き新加入選手の紹介となります。ディフェンダー編その2です。

 

米原祐選手

 

(写真の背番号22が米原祐選手)

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来歴

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 米原祐選手は兵庫県神戸市出身、大卒3年目のDF。

 中学までは地元のサッカークラブでプレーした後、高校進学は岡山の強豪、作陽高校を選択。作陽高校では2年次の2011シーズンから主力選手として活躍し、チームの高円宮杯プリンスリーグ中国1部優勝に貢献。

 高校3年生となった2012シーズンにはキャプテンとしてチームを率い、高円宮杯プレミアリーグWESTの17試合に先発出場。プレミアリーグの順位は9位に終わったものの、高校サッカー選手権ではチームの準々決勝進出に貢献しました。また選手権で米原選手は優秀選手賞にも選ばれております。

 

 高校卒業後は関西学生リーグの強豪である関西学院大学に進学。3年生となった2015シーズンからCBの主力選手として活躍。このシーズンの関西学院大学は、全日本大学選手権総理大臣杯、関西学生リーグの3冠を達成するという前人未到の記録を打ち立てたのですが、米原選手はその全ての試合で先発完全出場(!)しています(更に天皇杯1回戦のFC岐阜戦にも120分完全出場)。また米原選手は全日本大学選手権においてはベストDFにも選ばれております。

 大学4年次の2016シーズンには主将としてチームを牽引し、関西学生リーグ準優勝に貢献しました。米原選手はこのシーズンの関西学生リーグにおいても優秀選手賞を受賞しています。因みにこのシーズンも、米原選手は関西学生リーグの全22試合を始めとする主要大会の全試合にCBとして先発完全出場を果たしています。

 余談ですが関西学院大学米原選手とプレーを共にした選手として、同期には徳永裕大選手(SC相模原→所属未定)、出岡大輝選手(藤枝MYFC)、1学年上には呉屋大翔選手(ガンバ大阪)、井筒陸也選手(徳島ヴォルティス→引退)、小林成豪選手(大分トリニータ)、1学年下に魚里直哉選手(ガイナーレ鳥取)がいます。

 

 大学を卒業した米原選手はJ3のSC相模原に入団。1年目の2017シーズンから19試合に出場(うち先発17試合)し、プロ選手として順調に滑り出しましたが、2年目の2018シーズンは9月まで殆ど出場機会を得られませんでした。

 しかし第24節長野戦からはCBとして最終節までの全ての試合に先発出場し、ようやくSC相模原における主力CBの座を勝ち取った、かに見えたのですが…。

 シーズン終了後の12月12日に、『米原選手の申し出による』SC相模原との契約満了が発表され、12月25日にグルージャへの完全移籍が発表されました。

 米原選手を引き留めたかったSC相模原からすると、結果的にグルージャに引き抜かれた格好となり、グルージャ側がどの時点から米原選手を誘っていたのかは分りませんが、グルージャとしては極めて珍しい同カテゴリークラブ間での『引き抜き(ここでは移籍元が引き留めたにも関わらず選手が出ていくパターンのことを指す)』に成功した移籍ケースになりました。

 

ポジション・選手特性

 右SBとしての経験もありますが、基本的に米原選手はCBの選手。大学までは4バックしか経験していなかったようですが、SC相模原では3バックのCBも経験済み。グルージャにおいては3バックにおける右CBの第1候補となるでしょう。

 フィジカルが強く対人守備に自信を持つ米原選手ですが、関西学院大学時代の出場試合数・時間を見ると、連戦での酷使にも耐えうる、頑丈で怪我をしにくい身体の持ち主のようです。

 2017シーズンにはCBながら2ゴール決めており、セットプレーから頭で合わせる得点でも期待出来そうです。

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 米原選手、グルージャにようこそ。プロ選手としてのステップアップの場にグルージャを選んでくれてありがとうございます。米原選手の力でグルージャ史上最強の最終ラインを作ってください。

 

 木下高彰選手

 

来歴

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 木下高彰選手はサッカー王国静岡県出身のプロ8年目のDF。

 地元浜松市スポーツ少年団でサッカーを始めた木下選手は、中学・高校とも浜松開成館でサッカーを続けました。開成館高校では全国大会での活躍は出来なかったようですが、高校1年次、2年次にはU-16、U-17の日本代表(それぞれ第10回豊田国際ユースサッカー、第14回国際ユースサッカーin新潟)に選ばれた経験があり、中学、高校時代から全国区で注目される選手だったようです。

 

 高校卒業後は、J1のジュビロ磐田に入団。ジュビロでは将来の主力選手として期待されましたが2年目までは公式戦出場はありませんでした。

 ジュビロが初めてJ2で戦うことになった2014シーズン、ようやく公式戦出場機会を得ましたが、J2リーグ戦、天皇杯の7試合(うち先発4試合)とU22選抜としてのJ3リーグ戦の5試合(うち先発5試合)の出場に留まりました。翌2015シーズンの出場機会はU22選抜の3試合のみと激減し、2015年12月にJ2の水戸ホーリーホックへの完全移籍が発表されました。

 

 ホーリーホック移籍後、2016シーズンの出場機会は天皇杯の2試合(うち先発2試合)のみに終わり、2017シーズンはJ3の福島ユナイテッドFC期限付き移籍することがが発表されました。

 2017シーズンの福島ユナイテッドでは、リーグ戦13試合(うち先発9試合)に出場し、これまでの木下選手のキャリアの中で最も出場機会を得られたシーズンになりましたが、2017シーズン終了とともに福島ユナイテッドへの期限付き移籍期間は満了。2018シーズンには、J3の藤枝MYFCへの期限付き移籍することになりました。

 しかし藤枝MYFCでは前シーズンのようには出場機会を得られず、リーグ戦出場は2試合(うち2試合先発)のみとなり、昨年12月に藤枝MYFCへの期限付き移籍期間満了とともに、水戸ホーリーホックとの契約満了が発表されました。

 フリーとなった木下選手はその後、移籍先を求めJリーグトライアウトにも参加していましたが、 12月28日にグルージャへの完全移籍が発表されました。

 

ポジション・選手特性

 CBの選手としての対人の強さとビルドアップ能力から、将来を嘱望されて高卒でジュビロ磐田に加入した木下選手でしたが、ここまでは思うように出場機会を得られず、Jクラブを渡り歩くキャリアが続いております。プロ7年間で公式戦出場32試合(うち先発25試合)というのは、25歳の選手としては寂しい戦績。

 更に、少ない出場時間ながら2015シーズンで4つ、2017シーズンで4つカウントされている警告数の多さも不安材料の一つ。精神的なムラについては本人の自覚もあるようですが…。

  試合のダイジェスト映像でいくつか木下選手のプレーを見ましたが、木下選手の課題は予測や判断のスピード・質にあるような気がしました。CBとしての総合的な能力は高いようなので、今後どれだけ状況判断力を向上させるかに木下選手の今後の活躍がかかっていると思います。

 現時点でのチーム内CB候補選手の序列として、木下選手は福田選手、深井選手、米原選手に次ぐ4番手に位置していると私は見ています。プロ8年目にしてグルージャで選手としての殻を破りスタメンの座を獲得することが出来るのか、期待して見守りたいと思います。

 

 木下選手、グルージャにようこそ。選手としての再起の場所にグルージャを選んでくれてありがとうございます。これまでのプロキャリアでの悔しさをプレーにぶつけ、グルージャで成長してくれることを願っております。