グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブである、いわてグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

2019シーズン いわてグルージャ盛岡 新加入選手【FW編】

 今週末は遂に2019シーズンのJ3リーグが始まります。グルージャトップチームは福島キャンプを無事終了し、水曜日から盛岡での調整に入りました。

 完全に時期を逸してしまったグルージャ戦記の新加入選手紹介ですが、最後までやらせて下さい。最終回はFW登録の新加入選手3名の紹介です。

 

菊池将太選手

 

来歴

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 菊池選手は埼玉県鴻巣市出身のFW。地元の少年クラブでサッカーキャリアをスタートさせた菊池選手は、中学卒業後は埼玉の強豪校である浦和東高校に入学。3年次の高校選手権は2回戦で敗退しましたが、出場した2試合でチームのエースとして計3得点をマークしました。

 高校卒業後は当時関東大学リーグ2部の駒澤大学でサッカーを継続。1年次から公式戦へは出場したものの、大学4年間の間、主力選手として活躍したと言えるのは関東1部リーグ戦21試合(うち先発16試合)に出場した4年次の2015シーズンのみ(4ゴール)でした。

 大学卒業後はJクラブに加入する夢は叶わず、地域リーグの強豪、いわきFCに加入し、働きながらサッカーを続けていく道を選択。いわきFC加入後の2シーズンはリーグ戦への出場は少なく、主力選手と呼べるまでには至りませんでしたが、3シーズン目となった2018シーズンにはリーグ戦で22得点(得点ランキング2位)をあげる大活躍を見せました。いわきFCのエースとして、いわきFCと共に上位のステージに昇っていくと思われましたが…。

 2018年11月14日にいわきFCからの退団が発表され、菊池選手はサッカー選手としての新たな居場所を模索することになりました。この後の経緯は不明ですが、12月20日にグルージャへの完全移籍が発表され、大学卒業後の4シーズン目にして、菊池選手は念願であったJリーグ入りを果たしました。

 

ポジション・選手特性

 

 少なくとも高校時代からは一貫してCFのポジションを任されていたようです。上記のプレー動画ではヘディングを合わせる上手さが目立ちますが、日本代表の岡崎慎司選手(レスターシティFC)のような、どういう形であれシュートまで持っていく「泥臭さ」も感じます。

 2019シーズンのグルージャにおいて、菊池選手は3-4-2-1の1トップのポジションを宮市選手、平川選手と争っていくものと思われます。昨季の実績から宮市選手が一歩リードしているように見えますが、菊池選手が自らゴールを決める能力だけでなく、昨季、宮市選手が見せたようなボールを収める力も発揮出来れば、菊池選手のポジション奪取は十分可能と見ています。

 

 サッカー選手を離れた面では、SNSでの露出からグルージャの選手の中では珍しいはっちゃけた明るい性格の持ち主であることが見て取れます。そのせいもあってかグルージャ1年目ながら、菊池選手は今季の副キャプテンに任命されています。

 

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 菊池選手、グルージャへようこそ。グルージャでゴールを量産するとともにその明るい性格で、グルージャを盛り上げて行って下さい。

 

 

薮内健人選手

 

来歴 

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 薮内選手は大阪府堺市出身のFW。地元名門少年倶楽部RIP ACE SCで中学まで腕を磨き、高校時にガンバ大阪ユースに加入。ガンバユースの同期には徳永裕大選手(SC相模原)、出岡大輝選手(藤枝MYFC)が、1学年上には稲森克尚選手(グルージャ盛岡→引退)、小谷光毅選手(ブラウブリッツ秋田)、西野貴治選手(カマタマーレ讃岐)、田尻健選手(ガンバ大阪)がいます。

 また2学年下には現グルージャの嫁阪翔太選手がおり、嫁阪選手はRIP ACE SC→ガンバユースと、高校までは薮内選手と全く同じサッカー経歴を歩んでいます。

 高校2年次の2011シーズンからガンバユースの主力として活躍。このシーズンの高円宮杯プリンスリーグ関西では12試合に出場(うち11試合に先発)し、チームの準優勝に貢献しました。続く高校3年次の2012シーズン、高円宮杯プリンスリーグ関西では18試合に出場(全て先発)し5得点をあげる活躍で、ガンバユースを優勝へと押し上げる原動力となりました。

 

 高校卒業後はガンバ大阪のトップチームには昇格できず、大阪産業大学への進学を選択。大阪産業大学で薮内選手は1年次の2013シーズンから主力として活躍。リーグ20試合(うち17試合に先発)に出場し4得点をマーク。このシーズンの関西リーグ新人賞を獲得しています。

 2016シーズンまでの4年間、大阪産業大学の主力選手として活躍した後、大学卒業後はJ2のFC岐阜に加入。1年目の2017シーズンはJ2の5試合に出場(全て途中出場)。2年目の2018シーズンは10試合(うち6試合に先発)と天皇杯1試合に出場し2得点をあげ、プロ入り後の2年間は順調なキャリアを歩んでいます。

 勝負の年と思われた2019シーズンでしたが、薮内選手はより多くの出場機会を求め、グルージャへの期限付き移籍を決断しました。

 

ポジション・選手特性

 ガンバ大阪ユース時代、大阪産業大学時代ともにCFとしての試合出場が殆どであったようです。FC岐阜におけるプレー動画を見ると、日本代表の乾貴士選手(アラベス)のように左サイドからカットインしてシュートするのが得意なプレーのようです。

 

 (薮内選手の得点シーン)

 

 またFC岐阜においてはSBにコンバートの話もあったほど、運動量や対人守備にも自信 を持っているようです。

 今季のグルージャでは運動量やドリブルでの突破力を買われてサイド(WB)でのプレーの可能性もありますが、ゴールへの臭覚に優れた薮内選手のポジションの第一候補は3-4-2-1のシャドウ。

 昨季のチーム内得点王の谷口選手、正確な左足キックをもつテクニシャン嫁阪選手、献身的に走り回る梅内選手、と持ち味が異なる選手が揃うこのポジション。菊池監督がシャドウを担う選手のコンビをどう組むのか興味深いところです。

 

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 薮内選手、グルージャへようこそ。今季は「グルージャの薮内」としてブレイクし、FC岐阜でのチャンスを掴みましょう。

 

 

平川元樹選手

 

来歴

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 平川選手は北海道札幌市出身のFW。小学校から高校まで一貫してコンサドーレ札幌の下部組織でプレーを続けました。

 コンサU-18では高校2年次の2013シーズンから主力選手として活躍。高円宮杯プレミアリーグでは18試合に出場(うち12試合に先発)し、4得点をマーク。

 3年次の2014シーズンは高円宮杯プレミアリーグでは17試合に出場(全て先発)し、11得点をあげる大活躍。クラブユース選手権でも3得点をあげチームのベスト4に貢献しました。

 

 高校卒業後は関東大学リーグ2部(当時)の日本体育大学へ進学。日体大では2年次の2016シーズンから主力選手として活躍。関東リーグ1部の19試合に出場(うち18試合に先発)し、4得点をあげました。

 4年次の2018シーズンは、関東リーグ2部の20試合に出場(うち17試合に先発)し6得点をあげ、学生時代最後のシーズンを締めくくりました。

 「プロサッカー選手になる」という子供の頃からの夢を叶えるべく、大学卒業後の加入先クラブを探していましたが、今年1月11日に平川選手がグルージャへ加入することが正式発表され、菊池選手の夢は現実となりました。

 

 尚、平川選手の父親はW杯メキシコ大会予選に日本代表として出場経験のある平川弘氏。この親子はコンサドーレ選手のプレー評価に関して、メディア・SNSを駆使した軽い親子喧嘩を披露したこともあります。詳細は下記のコンサドーレサポーターの方のブログにて。

 

 

 平川弘氏の平川元樹選手への評価、チームとしてのグルージャへの評価もそのうち聞いてみたいですね。

 

ポジション・選手特性

 菊池選手はコンサドーレユース時代、日体大時代を通して、一貫してCFのポジションを任されていたようです。身長186cm、体重81kgの恵まれた体格を活かした空中戦での競り合いや強烈なシュート力が持ち味とのこと。

 開幕前のトレーニングで平川選手のプレーを見ましたが、フィジカルの強さだけでなく、運動量も兼ね備えたバランスの良いFWという印象を持ちました。菊池選手にとってはプロ1年目のシーズンとなりますが、宮市選手、菊池選手との1トップ(CF)のポジション争いでも後れを取ることなく勝負できる選手だと思います。

 

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 平川選手、グルージャへようこそ。プロ入りの実現おめでとうございます。そしてプロ選手としてのスタート地点にグルージャを選んで頂き、ありがとうございます。これからも貪欲に上を目指し、グルージャと共に成長していきましょう。