いわてグルージャ盛岡 2019シーズンプレビュー
今週末の日曜日は新生『いわてグルージャ盛岡』の2019シーズン開幕戦です。皆様、準備はよろしいでしょうか。
前回の記事では高速再生で2018シーズンを思い返してみましたが、ここでもう一度現在のトップチームの状況を確認していきます。
今季所属選手
選手の約半分が入れ替わり、現時点でのトップチーム登録選手は若干少なめの24名。平均年齢は24.3歳となり昨季よりは若干高くなりましたが、依然として若手中心の構成。
予想フォーメーション
昨季の6月(第12節)以降、全ての試合で採用した3-4-2-1を今季もベースにしていくものと予想します。現所属選手を各ポジションに当てはめると以下の通り。
以下、各ポジション毎の状況をおさらい。
【GK】
中島選手、小泉選手が去り、射庭選手が加入してGK3人体制に。
昨季アキレス腱断裂から驚異的な回復力で復帰してみせた土井選手の正GKの座は、怪我さえ無ければ揺るがないものと予想します。
【CB】
畑本選手、久保選手、稲森選手、田中憧選手、田中舜選手が去り、米原選手、深井選手、木下選手が加入。本来ならCB専門の選手はもう一人は欲しいところですが…。
昨季の失点数の多さへの反省から、高さ・強さに拘った補強と言えます。
【WB・SB】
白石選手、安楽選手が去り、麦倉選手、廣田選手が加入。
麦倉選手の左足キックは今季の強力な武器。廣田選手はCB以外ならどのポジションでもこなせるオールラウンダーなので、OH(シャドウ)に回る可能性もあります。
最も消耗の激しいポジションですが、2番手グループの菅本選手、鈴木選手、太田選手も両サイドどちらもこなす運動量の多い選手であるため、この5名で十分な陣容でしょう。
【CH(ボランチ)】
小谷選手、山田選手、河津選手、益子選手が去り、櫛田選手、吉田選手、石井選手が加入。
昨季のチーム内MVPと言える小谷選手の放出は非常に痛かったのですが、新加入選手(石井選手は2度目ですが)の3名はそれぞれ高いスキルの持ち主。
グルージャでのレンタル期間延長を選択した江頭選手を含めた4人のポジション争いは、かつてないほど高レベルなものとなるでしょう。
【OH(シャドウ)】
藤沼選手、谷村選手が去り、薮内選手、清水選手が加入。
昨季のチーム内得点王だった谷口選手が残ってくれたことは何よりでした。ユーティリティ性の高い嫁阪選手はシャドウが主戦場となるでしょう。献身性の高い梅内選手を加えた5人は全く異なる持ち味があり、菊池監督が攻撃陣をどのように組み合わせてゴールを狙っていくのか楽しみです。
【CF】
今関選手、高柳選手が去り、菊池選手、平川選手が加入。宮市選手は昨シーズン終了後一旦チームを去ったものの、再加入してくれました。
強靭なフィジカル・空中戦の強さ・ボール保持力に拘った補強と言えます。
人数は少な目ですが、補強ポイントをおさえグルージャのプレーモデルに合致した選手を揃えられており、昨季のスタイルの完成度を更に高められる陣容ではないかと思います。
菊池利三監督は今季が3シーズン目。プロリーグにおいて監督は3~4シーズンが1タームという見方が一般的。現在のグルージャと菊池監督の契約がどうなっているかは知りませんが、菊池監督は今季で『利三グルージャ』の集大成を見せる覚悟なのでは、と推測します。
過去3シーズン、ヘッドコーチとして選手のスキルを高めてきた高崎氏が今オフでチームを離れましたが、グルージャのサッカーは昨季とそれほど変わらないでしょう(グルージャのプレーモデルについては前回のブログを参照)。
2019シーズンの目標
菊池利三監督によると今季のトップチームの目標は
- リーグ戦勝ち点50、一桁順位
- 天皇杯3回戦進出
とのこと。菊池監督は今季も大風呂敷は掲げず、現実的な数字を掲げました。
『なぜ優勝を目指すと言わないのか?』という声もあるようですが、私は現実的な目標設定には賛成。様々な意見があってよいのですが、『優勝』という言葉は今のグルージャが口に出来るほど軽いものではないと考えます。
因みに私の希望順位は、実質的に過去最高となる7位より上の順位(2014シーズンは5位/12チーム中でしたが、現在は18チームなので、5÷12=0.41>7÷18=0.38、で7位が最高順位と考えます)。
グルージャが優勝できる気はしませんが、「7位」は十分達成可能な順位とみています。
2019シーズンが、新生『いわてグルージャ盛岡』にとってどんなシーズンとなるのか。今季も色々あるかとは思いますが、今は楽しみで仕方ありません。