グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブである、いわてグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

白く塗れ! ~マッチプレビュー J3リーグ第29節 いわてグルージャ盛岡 vs カターレ富山~

グルージャは、J3リーグ参入を決めた2013シーズン全国地域決勝大会以来の大一番を迎えた。

 

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今季のJ3リーグは残り2節。グルージャはJ2昇格の2位以内まで勝ち点差1の3位につけている。

2位の宮崎は最終節に試合がなく、今節に1位:熊本vs2位:宮崎、3位:いわてvs4位:富山の直接対決があるため勝ち点計算はかなり複雑なのだが、3位とは言えグルージャにとってかなり希望が持てる状況であることは間違いないだろう。

 

私は未だにこの「優勝争い」「J2昇格争い」という状況に馴染めていない。まさかあの最下位争い常連のグルージャが……。

今季開幕当初、この状況は全く予想していなかった。選手、監督が目標として掲げる「優勝」「昇格」に関しても、「してくれればそれに越したことは無いけど……昨季を見る限りまあ厳しいんじゃないの」、というスタンスだった。

グルージャ戦記2月18日の記事

昨季グルージャトップチームは「J3優勝」「J2昇格」を掲げリーグ戦に臨みましたが、順当(?)に中位(11位)でフィニッシュ。まあそんなに甘いはずありません。今季も同じ目標でいくようですが話半分で聞いておきます。

終結果がどうなるかはまだ分からないが、この認識は明らかに間違っていた。選手や監督ほかスタッフにはホントに申し訳ない。この場をお借りしてお詫びさせて頂く。

 

で、本日のカターレ富山戦のプレビュー。このカードは今週のエルゴラッソにも特集されていたし、分析に長けている方々が多く発信されているので私の与太話は話半分で流して、より詳しく正確な情報はそちらで得て欲しい。

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カターレグルージャよりはボールを回していくスタイルではあるが、攻守ともにフィジカルで潰しにいく、セットプレーが強み、ちょいちょい試合の入りに失敗するなど、非常に今のグルージャと似たチームである。

似ているチーム同士が対戦すると動きの少ない試合になることが多いが、前回の対戦(第14節)がそれで(0-1でグルージャ●)、林堂選手のFK一発で試合が決まった。

↓林堂選手のスーパーゴールは3:10から

 

この試合、得点シーン以外にも両チームにチャンスは何度かあったが、やはりセットプレーからのものが多かった印象。今回もセットプレーのチャンスをどれだけ作れるか、生かせるかが焦点の一つとなる。グルージャに劣らずカターレの守備も跳ね返す力はあるので、前節讃岐戦の色摩選手による2点目のようにニアへの速いグラウンダーに飛び込むなど、空中戦以外の工夫で出し抜きたいところだ。

 

前回の対戦と今回が全く異なる点は、カターレにとっては「引き分け以下でJ2昇格の望みが消える」「絶対に勝たなくてはならない」試合であること。0-0のまま時計が進み互いにが焦れてくる時間帯、この相手心理状況をよく読みながら有利な展開に持ち込んで欲しいと思う。

 

注目する選手というか場面には、カターレの左WB安藤選手vsグルージャの右WB加々美選手のマッチアップをあげておく。CB、CHと連携し如何に相手の強みであるスピードを消していけるかに注目したい。

 

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2013年11月の全国地域決勝大会と同様に、今後のグルージャの未来を大きく変えることが出来る大一番を迎えているが、当時とは状況は一変している。

ホームタウンは岩手県全域となり、今年は念願だったいわスタの照明設備も完成した。今季のいわスタ、北上陸上の雰囲気もまるで本物のJリーグのスタジアムのようなものに変わりつつある(以前からホンモノではあるのだけれど)。

NOVAの豊富な資金力(それだけでは無いが)のおかげで、確実にグルージャは強くなった。

 

今節の対戦相手カターレ富山も相当に強い。最終節の対戦相手アスルクラロ沼津だって簡単に勝たせてくれる訳がない。この2戦を終えた時点で、我々が求めていたものが得られない可能性も十分にある。

運命がどちらに転ぼうとも、今後も応援を続けることに変わりはない。が、多くのサポーターと同様、扉の先のまだ見たことがない景色を見たい想いは非常に強い。

今日は滅多に味わうことの出来ないこの状況を、感謝と共に楽しみつつグルージャを応援したいと思う。白く染まった満員のいわスタに歓喜の瞬間が訪れることを願う。

VAMOS!グルージャ