グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブであるグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

マッチレビュー J3リーグ第3節 グルージャ盛岡 vs Y.S.C.C.横浜

 おめでとうございます、ありがとうございます。

 21日の春分の日に行われたJ3リーグ第3節、Y.S.C.C.横浜戦にグルージャはスコア3-2で勝利し、今季公式戦初勝利を収めました。

 この勝利は昨年9月以来となるホーム戦の勝利、2014シーズン以来となるホーム開幕戦の勝利でもあり、グルージャにとって嫌な流れを断ち切る嬉しい勝利となりました。

 

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公式結果

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フォーメーション

 グルージャは前節からCBを久保選手から稲森選手に変更。そのほかは前節と同じスタメン。

 稲森選手はリーグ開幕直前のヴァンラーレ八戸とのTRM中の怪我により戦線離脱していましたが、思いのほか早い復帰となりました。

 

 YS横浜は前節と全く同じスタメン。フォーメーションは小澤選手をアンカーに置いた4-1-4-1。ベンチには昨季までグルージャに在籍していた土館選手も控えています。

 

試合内容

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 試合開始。最初からプレスを積極的にかけてボールを奪い合い両チーム。

 4分、自陣から藤沼選手が長い距離をドリブルで運び、左から追い越す山田選手にパス。山田選手がペナ内からシュートしますが、GK浅沼選手がブロック。グルージャにとっては惜しい場面でしたが、浅沼選手が良い飛び出しで失点を防ぎました。

 

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 6分、YS陣内右サイドからの白石選手のFKは浅沼選手がキャッチ。

 7分、中盤でボールを奪った奥田選手がドリブルでペナ前まで持ち込み北脇選手にパス。北脇選手がシュートを放ちましたがミートせず、ボールはゴール右に逸れました。

 8分、右サイドで大泉選手からDF裏へ落とすパス。吉田選手があっさり裏に抜けてGKと1対1。きれいにシュートを決めてYSが先制。0-1。このシーン、最もゴールに近い位置にいた後藤選手はオフサイドだったのですがプレーに関与しておらず、オンサイドだった吉田選手に簡単に裏を取られてしまいました。稲森選手は左サイドに釣り出され、福田選手は後藤選手をマークしていたので、ここでは太田選手がもっと中央に絞って対応するべきでした。

 16分、グルージャ陣内で菅本選手から河津選手への横パスを奪われ、三沢選手がドリブルから北脇選手へパス。北脇選手が左足でシュートを打つも土井選手がブロック。

 18分、右サイドから後藤選手がDF裏に落とすパス。北脇選手が反応しますが土井選手が先にキャッチ。

 19分、宗近選手からの縦パスを北脇選手がヒールで流すと、奥田選手が裏へ抜け出しシュート。しかし稲森選手がブロック。こぼれをペナ外から三沢選手がシュートするも枠の上へ。

 22分、右サイドの菅本選手からDF裏へのパス。DFと競りながらも抜け出した藤沼選手がナイストラップからシュート。ぎりぎり浅沼選手がセーブするとボールは詰めていた梅内選手の前へ。触るだけでゴールのシーンでしたが、なんと右足でホームラン!!!会場内に響くグルージャサポーターからの悲鳴…。

 23分、右サイド太田選手からのクロスは浅沼選手がキャッチ。

 23分、小澤選手からDF裏への長いパス。吉田選手が拾ってドリブルからペナ内でシュート。土井選手が横っ飛びで何とかセーブ。

 30分、グルージャに信じられないミス。左サイドの田中舜選手からのバックパスがそのまま後藤選手へのスルーパスとなり、GKと1対1。ペナ内でGK土井選手をかわし、あとは強引にシュートを打てば入る場面でしたが、追いかけてきた太田選手と接触し倒れてしまいます。PK、シミュレーションともに主審の笛は無し。太田選手がボールを拾ってピンチを回避。後藤選手には悔いが残るプレーになったことでしょう。一方、幸運にも失点にはなりませんでしたが、受け手の山田選手をよく確認せずにバックパスを出し、相手選手へのアシスト未遂となった田中舜選手にとっては痛恨のミス。

 34分、自陣左サイドから田中舜選手がDF裏への長いパス。梅内選手が西山雄選手と競り合い、こぼれを藤沼選手が回収。ドリブルからシュートしますが浅沼選手ジャンプしてセーブ。

 36分、右サイド太田選手からDF裏へのパス。菅本選手が追い付きますが、西山雄選手が体を入れてクリア。

 37分、太田選手と奥田選手が頭で競り合った際、太田選手のひじが奥田選手の頭部に当たり、奥田選手が倒れてしまいました。太田選手にイエローカード。映像で見てもイエローは厳しい…。奥田選手は頭部を強く打ったため大事を取り、昨季までグルージャにいた土館選手と交代。グルージャサポーターとしては複雑な心境。

 

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 45+1分。なかなかフィニッシュまで持ち込めないグルージャでしたが、待望の得点が生まれます。右サイドのスローインをもらった梅内選手が、ライン際までドリブルで持ち込み鋭いクロス。ファーに走りこんだ白石選手が大泉選手と競り合いながら右足を合わせ、ボールはポストに当たりながらもゴールに吸い込まれました。1-1。

 

 45+2分、ペナ外中央からの菅本選手のシュートは相手DFに当たり浅沼選手がキャッチ。

 前半終了。YSペースの時間帯が多く、グルージャにとってはもどかしい前半でしたが、前半終了間際で試合を振り出しに戻せたことは大きい。

 

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 後半開始。後半頭から左SB田中舜選手に代わり嫁阪選手を投入。嫁阪選手がそのまま左SBへ。

 46分、左サイドで梅内選手がドリブルで上がり白石選手へパス。白石選手がゴールライン際からクロス。ファーの菅本選手がシュート性のクロスを打つも味方に合わず。

 48分、左サイドの嫁阪選手のパスを受けた藤沼選手がドリブルでペナ内まで切り込んでシュート。しかしボールは枠の上へ。

 50分、YSのゴールキックからのこぼれを右サイドで拾った太田選手がDF裏へ落とすパス。追い付いた梅内選手が素晴らしい滑り込みトラップからペナ内でシュート。絶好の得点機でしたが、ボールはゴール枠外左へ僅かに逸れました。またも会場を覆うグルージャサポーターの悲鳴…。ゴール前左サイドに詰めていた藤沼選手は「俺に出してくれよ」ポーズ。なかなか枠内に飛ばない梅内選手のシュート。ここまで来るとお約束に思えてきました。

 51分、左サイドで藤沼選手、白石選手と繋いで河津選手がクロス。二アに梅内選手が飛び込んでヘディングシュートするも枠を捉えず。

 52分、梅内選手が左サイドから中央へドリブルし藤沼選手へパス。藤沼選手はドリブルで西山雄選手と競り合いながらペナ内に侵入するも倒されます。しかしレフリーの笛はなく続行。YSのクリアボールを拾った山田選手がペナ外からシュート。相手DFに当たってコースが少し変わりながらもボールはゴール枠内左に飛び、GK浅沼選手がぎりぎり右手でセーブ。こぼれを詰めていた白石選手が押し込んでゴール。グルージャが逆転し2-1。

 

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 54分、宗近選手から浅沼選手へのバックパスに猛然とプレスをかける藤沼選手。浅沼選手がキックしたボールは藤沼選手に当たって上に弾み、そのボールを浅沼選手がクリアミス。左サイドで拾った藤沼選手が無人のゴールに左足でシュート。しかしボールは右のゴールポストをかすめて枠外へ。

 58分、センターサークル付近から白石選手が左サイドDF裏へ落とすパス。嫁阪選手が追い付いてクロスを入れるも浅沼選手がキャッチ。

 58分、右サイド三沢選手からDF裏へのパス。途中出場の北原選手が追い付き、前に出てきたGK土井選手を躱しかけますが、太田選手が間に合ってクリア。この場面は北原選手のオフサイドだったように見えましたが…。線審に怒りを表す福田選手。気を抜かずに最後まで追いかけた太田選手はファインプレー。

 60分、三沢選手から裏に抜けていく北原選手にスルーパス。GKと1対1になりかけますが、福田選手がついていきシュートは打たせず。

 61分、土井選手のキックからのこぼれを中央で拾った梅内選手がミドルシュート。今度は枠内に飛びましたが、浅沼選手が弾きました。

 62分、中盤での奪い合いから拾った梅内選手がドリブルから相手選手の間を通す絶妙なパス。ペナ内中央で菅本選手が受け反転して左足シュート。ボールはGKの右を抜けてゴールに収まりました。グルージャが突き放して3-1。

 

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 65分、中盤で奪った三沢選手がドリブルで上がって北原選手へスルーパス。北原選手はペナ内左からシュートしましたが土井選手がセーブ。

 66分、右サイドから菅本選手がクロスを入れますが、藤沼選手は触れず相手DFクリア。

 67分、白石選手が右サイドに開いてクロスを入れますが、浅沼選手がキャッチ。

 70分、グルージャ陣内右サイドでのFK。三沢選手のキックはクリアされますが、ファーでこぼれを拾った大泉選手が嫁阪選手をフェイントで躱してシュート。ボールは枠内右隅に決まりゴール。嫁阪選手の軽い守備は悔やまれます。YSが1点返して3-2。

 73分、菅本選手に代わり宮市選手を投入。宮市選手がCFに入り、左SHが梅内選手、右SHが白石選手に布陣変更。

 77分、自陣ペナの右サイドでボールを奪った山田選手からDF裏へのロングパス。追いかけた藤沼選手がGKとの1対1になりかけましたが、西山竣選手に追いつかれシュートには持ち込めず。

 81分、右サイドの吉田選手が裏へスルーパス。河野選手がラインぎりぎりで追いつきクロス。ニアで北原選手がシュートしますが、ゴール右枠外。

 86分、山田選手に代わり谷村選手投入。谷村選手がそのままCHへ。

 89分、大泉選手が中央まで流れて左サイドの西山峻選手にパス。西山峻選手がドリブルからクロスを入れるも敵味方誰も触れずファーに流れました。右サイドで拾った河野選手がシュートしますが大きく枠の外。

 90+5分、ロングボールをグルージャがクリアしたこぼれを河野選手が拾って後藤選手にパス。ボールはもう一度河野選手に戻り、ペナ外からシュートするも大きく枠を外れました。

 試合終了。3-2でグルージャ今季初勝利。

 

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選手の評価

 MOMは文句なしで2得点をあげた白石選手。1点目は難しい体勢から上手く合わせたシュート、2点目は山田選手のシュートがこぼれる場所を予測しゴール前に詰めていた臭覚の効いたシュート。現在のグルージャの中では最も得点感覚に優れた選手と言えるでしょう。

 菅本選手も前節はシュートを外しまくっていましたが、ようやく今季初得点をあげました。得点場面はパスの引き出し方、ターンからのシュート共に完璧。今後に大いに期待出来るゴールでした。

 

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 いくつかの場面ではサポーターを落胆させた梅内選手でしたが、1点目の白石選手へのクロス、3点目の菅本選手へのショートパスと終わってみれば2アシスト。どちらのアシストも素晴らしいプレーでしたし、相手DFへのプレスや裏への走り抜け等、数字に出ない面でチームに大きく貢献しており、得点していればMOMでしたが…。

 藤沼選手も梅内選手同様よく走り、いくつかのチャンスをもたらしました。次回はぜひゴールを決めて欲しいと思います。

 怪我で出遅れ今季初出場となった稲森選手ですが、まずまずの出来だったと思います。グルージャのCBの中では足下の上手さは一番なので、このままスタメンに定着する可能性が高いでしょう。

 後半頭からの出場となった嫁阪選手は隠れたMOM。後半グルージャペースに持ち込めたのは、彼の左サイドからの供給能力の影響が大きかったと思います。それだけに2失点目に絡んでしまったのは非常に残念。決してデュエル出来ない選手ではないので、守備の判断力を磨いていけば、上のステージで戦える選手になるでしょう。

 

総評

 両チームともハイライン・ハイプレスで裏を狙い合う、とにかく忙しい試合でした。また両チームとも「えっ!」というミスが一定の割合で出てくるばかりか、レフェリーのジャッジも安定しないこともあり、スペクタクルでエンタメ性は抜群の試合だったとも言えるでしょう。

 

 YSの狙いは、フォーメーション上のかみ合わせによる中盤の数的優位でボールを支配し、グルージャDF裏を狙っていくことだったように見えました。お互いハイプレスをやり合ってボールが落ち着かない展開だったため、YSの支配率はさほど上がりませんでしたが、前半においては中盤で確実にボールを回収しカウンターを作ることで、グルージャDF陣を大いに苦しめました。

 対してグルージャの狙いは高い位置を取ってくるYSの両SBの裏をつくことだったようで、グルージャにしては多いクロス数(23本)からもそれは成功していたと思います。

 グルージャの2失点の場面、前半30分のあわや失点の場面は全てDFの初歩的ミス。すぐにミスを無くすことは出来ないでしょうが、今後少しでもグルージャを上位に押し上げるには、これらのミスは減らさなければなりません。

 

 色々と突っ込みどころはあるのですが、こんなに今後の可能性を感じさせるグルージャを見たのは久しぶり。素直にはしゃいで次節にも期待したいと思います。

 

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 この日は久々にいわスタのメインスタンドがそこそこ観客で埋まっているのを見られました(公式発表1,606人)。恐らくこれまであまり観戦経験が無い方もいらっしゃったのだと思いますが、その方たちがこの試合をどう見たのかが気になります。この日のような熱い試合をホームで見せていけば、観客動員は増えていくと思っているのですが…。

 次回のホーム戦は4月1日のザスパクサツ群馬戦。昨季までJ2にいたザスパに対し今のグルージャがどこまで勝負出来るのか、興味は尽きません。いわぎんスタジアムが、更に多くの観客で埋まることを期待しています。