グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブである、いわてグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

マッチレビュー J3リーグ第26節 AC長野パルセイロ vs グルージャ盛岡

 10月8日に長野Uスタジアムで行われたJ3第26節、AC長野パルセイロ戦はスコア1-1のドローで終わり、グルージャはアウェイから勝ち点1を持ち帰りました。

 

公式結果

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フォーメーション

 パルセイロは前節からCBを内野選手から寺岡選手へ、CHを國領選手から明神選手に変更。

 グルージャは前節からフォーメーションを変更してきました。第19節からは全て4バックでしたが、この試合では3バック。守田選手がCBに入り、ボランチは第23節以来の差波・垣根コンビ。WBに菅本選手、鈴木選手、シャドウに梅内選手、谷村選手。

 久々にグルージャが3バックできたことは非常に意外。特に守田選手の先発CB起用に関しては良い印象が無かったので(守田選手だけの責任では無いのですが、守田選手3バックCB起用時は3戦全敗)少し驚きました。

 

試合内容

 1分、右サイドハーフウェイライン近くの大島選手のFKを、ペナ内で萬代選手がヘディングしますが枠には飛ばず。

 4分、ペナ左手前からの東選手のFKをニアで佐藤選手がヘディングシュートしますが、ゴール左枠外。

 7分、ペナ右手前からの差波選手のFKから谷口選手がヘディングシュート。良いシュートでしたが阿部選手がキャッチ。

 8分、東選手がドリブルからシュートするもゴール左に外れました。

 15分、右サイドの西口選手からのクロスは土井選手がキャッチ。

 19分、右サイド新井選手の速いクロスを萬代選手が落としますが、東選手に合わずシュートには至らず。

 19分、萬代選手が東選手とのワンツーからペナ内でシュートしますが、土井選手が正面でキャッチ。

 23分、有永選手の左サイドCKにニアで佐藤選手が頭で擦らせますが、ゴール左のサイドネット外に当たりました。

 31分、左サイドからの東選手のFKは土井選手がキャッチ。

 37分、左サイドから萬代選手、新井選手、東選手と繋いで岩沼選手がクロス。萬代選手に合わず守田選手クリア。この流れからグルージャのカウンターが炸裂。拾った差波選手がドリブルから左サイドを駆け上がる谷村選手へパス。谷村選手は相手のタックルを受け一瞬倒れますが、すぐに立ち上がってボールをキープし差波選手へパス。差波選手はワンタッチで左サイドにスルーパス。左サイド大外から走り込んだ菅本選手が収め、ドリブルからペナ内で左足を振り抜きました。ボールはニアに飛び、GK阿部選手の右脇下を通りぬけてゴール内へ。素晴らしいゴール。1-0。

 39分、差波選手のパスを左サイドで受けた菅本選手が谷村選手パス。ワンタッチではたいて守田選手がクロスするも岩沼選手が頭でクリア。

 40分、東選手のドリブルからのクロスは鈴木選手に当たって土井選手がキャッチ。

 45+2分、右サイドの西口選手のクロスのこぼれを岩沼選手がミドルシュートしますが、畑本選手が足でブロック。

 前半終了。1-0。グルージャが押されてはいますが、菅本選手のビューティフルゴールで先制。差波選手が前を向いてボールを持つと良い形が作れています。

 後半開始。48分、後半から入った宇野沢選手の右サイドのCKを、ニアで明神選手が頭で擦らせるとファーの東選手がヘディングシュート。しかしミートせず、後ろにこぼれたボールを西口選手が蹴ると、高く真上に上がったボールはゴール右のライン間際に落ち、寺岡選手と競っていた谷口選手の頭に当たりゴールに入ってしまいました。谷口選手にはボールが太陽と被ってよく見えなかったか…。オウンゴールで1-1。

 50分、右サイドの西口選手からマイナスのボールを貰った有永選手がミドルシュートもDFブロック。

 56分、垣根選手が足を痛め久保選手と交代。久保選手が左CBに入り、守田選手が左WB、菅本選手がシャドウ、谷村選手がCHに玉突きポジション移動。

 57分、寺岡選手からDF裏へロング。収めた有永選手から受けた左サイドの萬代選手がクロス。しかし宇野沢選手、明神選手には合わずにボールは流れました。

 59分、左サイドの有永選手のドリブルからのクロスに、萬代選手がファーでヘディングシュートするも、わずかにバーの上。

 61分、右サイドの西口選手から受けた有永選手のクロスは、鈴木選手がクリア。

 68分、右サイドの梅内選手からペナ前中央で受けた谷村選手がミドルシュートするも、ゴール枠外右へ。

 71分、相手のクリアボールを拾った畑本選手が菅本選手に楔。梅内選手に何とか繋ぎ、梅内選手はペナ内右からループシュートを試みるもわずかにバーの上。

 79分、右サイドの西口選手からペナ内へ斜めのスルーパス。萬代選手がワンタッチで浮かせると勝又選手が豪快なボレーシュート。しかしボールはバーの上へ。

 83分、宇野沢選手が左サイドからドリブルで中央に上がり左へスルーパス。東選手がクロスを上げるも勝又選手には合わず、土井選手がキャッチ。

 87分、左サイドの宇野沢選手から受けた東選手がミドルシュートを打つも枠に飛ばず。

 87分、右サイド萬代選手が入れたクロスを遠藤選手がはたき、有永選手が中央の東選手へパス。東選手がペナ内中央でシュートするも、またも大きく枠の外。

 90+2分、土井選手のFKを寺岡選手がクリア。ボールがペナ内にこぼれたところを岩渕選手が直接ボレーシュート。シュートは枠内でしたが阿部選手がファインセーブ。

 90+3分、左サイドの守田選手のスローのこぼれを岩渕選手がシュートを試みますがミートせず阿部選手がキャッチ。

 90+3分、右サイドの有永選手のクロスにファーで大島選手がヘディングしますが、土井選手が正面でキャッチ。

 試合終了、1-1。

 

選手の評価

 MOMは、先制ゴールを決めた菅本選手。菅本選手には申し訳ありませんが、菅本選手が左足であれほど見事なシュートを決めてくれるとは全く予想していませんでした。お見それしました。菅本選手はこれで今季3ゴール。守備面やトラップ含めたボールの受け方など、まだまだ改善の余地がありそうですが、グルージャの主力選手として認識されてきました。

 相変わらず攻撃の起点となっていた差波選手。差波選手が相手陣内で前を向いてボールを持つと、何か起こりそうな雰囲気になります。まだグルージャ加入後2か月ですが、既にチームの中心と言っても過言ではありません。

 パルセイロの拙攻に助けられたとはいえ、グルージャCBの粘り強い守備は賞賛されて良いでしょう。

 パルセイロの選手では、途中出場のベテラン、宇野沢選手が存在感を見せました。宇野沢選手が入った後半はパルセイロの攻撃に勢いがつき、結果としてグルージャオウンゴールに繋がりました。

 

総評

 キックオフ前は久々の3バックに不安を感じましたが、パルセイロSHが両サイド裏をえぐる攻撃をそれほどしてこなかったこと、グルージャWBが無理に攻撃に出なかったこと等が要因となり、決定的ピンチが少なかったのだと思います。

 この日の3バックの意図は、「両サイド裏のリスクが増えたとしても中央で差波選手が前を向いてボールを出せる状況を作る」ことが狙いだったように見えましたが、そうだとすれば菊池監督の采配は成功したと見て良いと思います。

 押される展開ながらも、少ないチャンスの中の1回をきっちり決めてドロー。オウンゴールは残念でしたが、グルージャにとってはまずまずの結果かと。

 J2昇格を目指す立場上、より勝たなければいけなかったのはパルセイロだったので、パルセイロサポーターにとっては残念なドローでした。DAZNの映像からも伝わる長野Uスタジアムのお通夜のような雰囲気には同情してしまいました。

 

 グルージャはここ5試合で2勝2敗1分。ここにきてようやく菊池監督が今季やりたかったことが出来てきたように見えます。

 次節ホームでのFC琉球戦では、遂に我らのマスコット「キヅール」が誕生します。この調子でFC琉球に勝利を収め、キヅール誕生を盛大に祝いたいものです。