グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブである、いわてグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

マッチレビュー J3リーグ第20節 FC琉球 vs グルージャ盛岡

 1か月のリーグ中断期間を経て再開された J3第20節、グルージャはアウェイでのFC琉球戦をスコア2-5で落とし、勝ち点を盛岡に持ち帰ることは出来ませんでした。 

 

公式結果

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フォーメーション

 FC琉球はリーグ中断前の第19節と全く同じスタメン。

 グルージャは右CBに田中舜選手、右WBに江頭選手を起用する苦しい選手事情が垣間見えるスタメン。

 

試合内容

 試合開始。2分、菅本選手の右サイドからのCKのこぼれをファーで福田選手が左足で振り向きざまのシュートをするも枠外。

 8分、左サイドでの富所選手と徳元選手のワンツーから富所選手がミドルシュート。GK小泉選手が飛びついてブロック。

 9分、左サイドの富所選手から徳元選手へスルーパス。徳元選手は左サイド奥からクロスを入れますが中にいた和田選手には合わず、田中憧選手がクリア。

 10分、菅本選手からのパスを左サイドで収めた谷口選手が中に入ってきた菅本選手に戻すとペナ内左からクロス。しかし相手DFがカット。

 10分、自陣右サイドの富樫選手からDF裏へのロングパス。抜け出した和田選手が収めてクロスを入れるも田中憧選手がクリア。

 10分、中央の小谷選手から右に流れた宮市選手にパス。再び小谷選手に戻して小谷選手がペナ外から左足でシュートするもミートせずGK朴選手がキャッチ。

 11分、増谷選手からセンターサークル付近まで戻ってきた和田選手へ縦パス。和田選手がワンタッチで右に擦らせると中川選手が裏へ抜け出し、ペナ前で後ろからきた富所選手へパス。富所選手が強烈な右足シュートを放ちますが、小泉選手が何とかクリア。

 16分、左サイドからの富所選手のFKは小泉選手がパンチングでクリア。

 17分、右サイドから中川選手がドリブルでペナ内に侵入しふわりとしたクロス。味方には合わず江頭選手がクリア。

 20分、中盤でのボールの奪い合いから抜け出した菅本選手がドリブルでペナ内に入りかけたところで、滝澤選手がスライディングタックル。菅本選手が倒されますが主審の笛は無くGK朴選手がボールキープ。PKに見えなくも無かったが…。

 22分、菅本選手が左サイドをドリブルで運びペナ内左からクロス。琉球選手が弾いたボールを中央で収めた小谷選手が右足シュート。しかし相手DFに当たったボールはゴール枠外右に逸れました。

 26分、富樫選手がドリブルからペナ内右隅でシュートするも、ボールはゴール右のクロスバーに当たり跳ね返りました。

 28分、相手陣内でインターセプトした小谷選手がそのままペナ内まで運び山田選手がシュートしかけましたが、増谷選手がぎりぎりクリア。

 29分、左サイドの徳元選手からのクロスをファーで富樫選手が頭で落とし、ゴール前で中川選手がシュート。しかし田中舜選手がブロックし小谷選手がクリア。

 33分、左サイドからの徳元選手のCKは小泉選手がパンチでクリア。

 33分、増谷選手から中央の枝本選手へスルーパス。ドリブルでかわしてシュートするも田中舜選手がブロック。

 36分、富所選手がドリブルで上がって左サイドの徳元選手へパス。徳元選手がクロスを入れると、ファーでフリーとなった富樫選手が右足でボレーシュートを試みますが枠を大きく外れました。

 38分、グルージャに待望の先制点。右サイドで江頭選手から大外の藤沼選手にパス。藤沼選手はドリブルで相手をかわしペナ内右からクロス。中央で待っていた谷口選手が右足でボレーシュート。ボールはGK朴選手の横を抜けネットに突き刺さりゴール。今季グルージャの定番の得点パターンで先制。1-0。

 45分、グルージャ陣内ペナ外右からの琉球のFK。富所選手のキックは2枚の壁の右を抜けてゴール枠内へ。一旦、小泉選手が弾くもボールは田中憧選手に当たってゴールに入りました。1-1。

 前半終了。1-1。ほぼ互角の内容。先制点が素晴らしかっただけに、終了間際のFKからのオウンゴールの失点は残念。

 後半開始。50分、相手陣内左サイドで菅本選手が奪ったボールを小谷選手が谷口選手へパス。谷口選手はペナ外左隅から豪快な右足シュート。ボールは枠内左上に突き刺さりゴール。ゴラッソ!これで2-1とグルージャがまた突き放しました。

 51分、富所選手が左サイドからドリブルで運び、ペナ前で和田選手にスルーパス。ペナ内でGKと1対1になりかけましたが、小泉選手が前に飛び出してキャッチ。

 55分、中央の和田選手から富所選手のワンタッチから左サイドの徳元選手が速いクロス。ファーに走り込んだ富樫選手が押し込んでゴール。富樫選手には菅本選手がマークについていましたが、クリアしきれませんでした。2-2。

 56分、田中憧選手からの縦パスを藤沼選手が収め、前を向いてDF裏へのスルーパス。谷口選手がほぼGKと1対1の状況でしたが、増谷選手が何とか足を入れてGK朴選手がキャッチ。

 57分、右サイドの藤沼選手から山田選手を経由して左サイドの谷口選手が先ほどの2点目と同じような位置からシュート。しかし今度は枠外。

 59分、小松選手から和田選手に縦が入ると、和田選手はワンタッチでDF裏へ擦らせ中川選手が走り込みましたが、小泉選手がぎりぎりキャッチ。

 64分、右サイドの西岡選手がドリブルからクロス。ゴール前中央の中川選手がヘディングシュートしますがボールはゴールの左に逸れました。

 66分、グルージャの選手交代。菅本選手に代わり安楽選手。安楽選手がそのまま左WBへ。

 70分、枝本選手が左サイドからドリブルで中央に切れ込み後ろの富所選手にパス。ワンタッチでペナ前中央の富樫選手に縦パスが入ると富樫選手もワンタッチで枝本選手にパスし枝本選手が右足シュート。ボールはゴール右ポストに当たってゴール。狭いエリアを素早いパス回しで崩し切った琉球らしいゴール。枝本選手のマークは山田選手でしたが、あの早い展開を防ぐことを期待するのは酷か…。琉球が逆転し2-3。

 72分、左サイドのスローインから、前に飛び出していたGKの位置を見た中川選手がループシュート。見事に小泉選手とクロスバーの間をすり抜け、ゴール内に収まりました。小泉選手のミスではありますがそれより中川選手を褒めたい素晴らしい一撃。2-4。

 74分、左サイドからドリブルで中に入ってきた枝本選手のパスから中川選手がミドルシュートするも、小泉選手がキャッチ。

 74分、枝本選手がドリブルからペナ外中央からシュート。小泉選手が弾いたボールを右サイドで富樫選手が拾って再びシュート。ボールは田中舜選手に当たりリフレクションしましたが小泉選手がセーブ。

 76分、グルージャ選手交代。田中舜選手に代わり今関選手投入。江頭選手が左CBに入り、今関選手が右WBに。

 78分、ゴールキックのこぼれを枝本選手が拾って中川選手に繋げ和田選手がシュートするも、小泉選手が正面でキャッチ。

 78分、左サイドの富所選手からのクロスをファーで中川選手が落とし、後ろから来た富樫選手が右足からの豪快なシュートを枠内右上隅に突き刺してゴール。褒めるしかない凄いシュート。2-5。

 82分、西岡選手が小谷選手に対して足を引っかけて倒し、この試合2枚目のイエローカードで退場。琉球は10人に。

 83分、琉球の選手交代。富所選手に代わり金成純選手投入。金選手が右SBに。

 86分、枝本選手が長い距離のドリブルからペナ前でシュートするも福田選手がブロック。

 86分、グルージャの選手交代。山田選手に代わり梅内選手投入。

 88分、琉球の選手交代。富樫選手に代わり朴利基選手投入。

 90+3分、左サイドの安楽選手がドリブルからクロスを上げるもGK朴選手がキャッチ。

 試合終了、2-5でFC琉球が勝利。今季、グルージャFC琉球に『ダブル』を許してしまいました。

 

選手の評価

 MOMは2ゴール1アシストの富樫選手。エースらしい活躍で琉球を勝利に導きました。5点目のゴールは凄かった。

 3点目の枝本選手、4点目の中川選手のシュートも凄かった。琉球のアタッカー陣には脱帽です。

 

 グルージャの選手ではもちろん谷口海斗選手を取り上げない訳にはいきません。2点目となったゴラッソは今季の記憶に残るゴールだったと思います。

 

 因みにJ3のベスト5ゴールはこの試合から4つ選ばれております。

 

総評

 この試合、大敗ではありましたが前半はほぼ五分の展開でしたしグルージャにとってそれほど悪くない内容の試合だったと思います。攻撃の形は出来ていましたし、今のグルージャの力でやれるだけのことはやった上での敗戦に見えたので、私は比較的ポジティブに受け止めております。

 

 反省すべきはピッチ上のプレーというより、「シーズンを通して選手の怪我やコンディショニング不良により、なかなかベストメンバーで試合に臨めないこと」、にあるような気がします。

 その原因がトレーニング内容やトレーニング環境にあるのか、選手の生活環境にあるのかよくわかりませんが、J3昇格後の数シーズンこの問題が改善されていないことの方がプレー内容よりも遥かに重い問題だと感じています。来季にははっきりとした形でこの問題への対策を取り成果を見せて欲しいと思います。

 

  もっともFC琉球に今季のダブルを許し、しかも2試合とも点差の上では大敗。現在のFC琉球グルージャの実力差を良く表した2戦ではありました。今後一つでも上の順位でフィニッシュするためにも選手は反省すべきことは反省し、切り替えて次節に向かって行って欲しいです。