グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブである、いわてグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

マッチレビュー J3リーグ第14節 グルージャ盛岡 vs 福島ユナイテッドFC

 祭りだ祭りだぁ~っと…。既に試合から1週間経っていますが、儀式として言っておきました。

 6月25日にホームいわスタで行われた福島ユナイテッドFC戦は、スコア5-1でグルージャの大勝に終わりました。

 

公式結果

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フォーメーション

 福島は前節から最終ラインを大幅に変更。CBに出場停止明けの茂木選手と杉野選手、右SBに小山内選手、左SBに岡田選手。

 グルージャは水曜日に行われた天皇杯の影響で前節から3人替えて、谷村選手、守田選手、益子選手を起用。谷村選手は今季初先発。谷村選手の先発出場は昨季9月のホーム藤枝戦以来となります。

 

試合内容

 この試合、福島はとにかくグルージャDFの裏を狙ったボールを出し続けました。

 2分、土井選手のゴールキックを福島DFが長く跳ね返し、そのボールを三橋選手がグルージャDF裏を狙って落とすとアレックス選手がこれに反応。ぎりぎりオフサイドにならなかったため、畑本選手が追いかけペナ内でアレックス選手のシュートをブロック。

 3分、岡田選手の左サイド奥からのクロスは土井選手キャッチ。

 4分、右サイド奥でアレックス選手が一旦ボールを収め、グルージャDFが囲みますが橋本選手にボールが渡り折り返すと、三橋選手が角度のあまり無い右サイドから右足を振りぬき、ゴール内右隅ぎりぎりにゴラッソを決めてしまいました。グルージャの守備の人数は足りていたのですが、三橋選手へのマークがすっぽりと抜けていました。この日のグルージャの大きな反省点でした。0-1。

 しかし落胆もつかの間、グルージャがすぐに取り返します。5分、左サイド八角選手のクロスをファーの谷口選手が頭でゴール左に落とすと、飛び込んできた畑本選手が右足で押し込んでゴール。畑本選手、してやったりの「ドヤ顔」。畑本選手、今季初ゴールです。これで1-1に追いつきました。

 8分、右サイド守田選手がペナ内までドリブルで上がりクロス。岩渕選手が頭で合わせましたがボールはゴール上へ。

 19分、アレックス選手のミドルシュートは森選手に当たってゴールラインへ。

 24分、左サイドハーフウェイライン近くからの川上選手のFKに杉野選手が頭を合わせるも、土井選手が正面でキャッチ。

 28分、左サイドを谷村選手がドリブルで上がりクロス。ファーに飛び込みフリーだった守田選手がきれいに右足ボレーを合わせ、ゴール右隅に決めて見せました。守田選手も今季初ゴール。これで2-1の勝ち越し。

 29分、岡田選手からふわりとしたDF裏で落ちるパスを星選手が拾い、ペナ内左サイドからクロス。三橋選手のヘディングシュートはゴール上にふかしてしまいました。

   32分、茂木選手からDF裏に落ちるパスを拾った三橋選手がドリブルで上がり、ペナ内左から左足でシュートするもボールは左サイドネットへ。

 35分、林選手の左サイドCKから福田選手のヘディングシュートはゴール右へ外れました。

 41分、右サイドで守田選手、谷村選手のワンツーから守田選手がクロスを入れるも内藤選手がキャッチ。

 45+1分、右サイド福島のCK。ショートコーナーで前田選手がクロスを入れ、アレックス選手が頭で触るもボールはゴール右に逸れました。

 前半は2-1で終了。グルージャの失点シーンは頂けないものでしたが、それ以外は集中した守備が出来ており最終ラインもきれいに統率されています。2得点は福島の守備の緩さに助けられたものですが、谷村選手が攻撃の中心となり長いボールも織り交ぜながら良い流れを作れています。

 後半開始。48分、三橋選手がドリブルからペナ内右で左足シュート。ボールはゴール左へ。

 55分、谷口選手がペナ内で収め右サイドの岩渕選手に戻して岩渕選手シュート。しかしGK内藤選手がナイスセーブ。

 55分、林選手の左サイドCKにファーの岩渕選手がヘディングシュート。しかしこれもGK内藤選手がセーブ。

 57分、左サイドCKから左サイド森選手がシュートするもも相手DFがブロック。

 60分、福島左サイドからのカウンター。三橋選手がドリブルからシュート。土井選手がキャッチするも前にこぼし、アレックス選手が狙いますが拾いきれずボールはゴールラインへ。

 63分、左サイドの岩渕選手から中にいた谷口選手へグラウンダーの速いパス。谷口選手は一旦収めると振り向きざま豪快なミドルシュート。ボールは緩いカーブを描き、ゴール枠内右上隅に入りました。ゴラッソ!シュートコースを作った谷村選手の動きも恐らく意図的なもの。素晴らしいグルージャの攻撃でした。ゴール後は大怪我によりリハビリ中である今関選手の「18」ユニフォームを掲げるパフォーマンスを見せる谷口選手。

 69分、森選手の右サイドからのクロスに益子選手がヘディングシュートするも、ボールはゴール左へ。

 70分、福田選手がFKで大きく右サイド奥に蹴ると、守田選手が収めて折り返しから益子選手がダイレクトに右足シュート。しかしボールはゴール左へ。

 72分、前がかりになってきた福島にグルージャのカウンター。林選手がボールを奪うと谷村選手へ縦パス。谷村選手がドリブルで上がり左から上がってきた岩渕選手へパス。岩渕選手はGKと1対1になりますがシュートは打たず折り返すとDFにブロックされGK内藤選手がキャッチ。

 72分、左サイドDF裏へのボールをアレックス選手が収めペナ内からシュートするも、うまくミート出来ず、ボールは右に流れ八角選手がクリア。

 74分、茂木選手の右サイドからのFKに岡田選手が胸で落として、アレックス選手が繋ぎ星選手がシュートするもミートせず、ボールはゴールの遥か右へ。土井選手が前に出てボールに触れなかったため、グルージャにとっては危ない場面。

 75分、右サイド橋本選手のクロスに三橋選手がオーバーヘッドを見せるも空振り。こぼれを途中出場の平選手がシュートするも土井選手がセーブ。

 81分、八角選手、谷口選手、谷村選手とショートパスが素早く繋がり途中出場の土館選手がペナ内右から右足シュートするもGK内藤選手が正面でセーブ。

 82分、グルージャ陣内でのFKをDF裏に落とすと星選手が拾ってグラウンダークロス。アレックス選手が滑り込みますが、僅かに届かずボールはゴール右へ。

 84分、益子選手のミドルシュートはゴールの遥か上へ。

 87分、左サイド森選手から谷口選手へパス。谷口選手が収めて福島DFの裏へふわりと落ちるパス。谷村選手が走り込みドリブルでGKと1対1。谷村選手が落ち着いて枠内右にシュートを打ち、ダメ押しの4点目のゴール!谷村選手も今季初ゴール。

 88分、右サイド橋本選手から左サイドDF裏を狙った長いパス。鴨志田選手が抜け出しGKと1対1になりかけたものの、守田選手の素早いマークにシュートを打てず。

 89分、左サイドの八角選手から梅内選手に縦パスが入ると、一旦中央の谷村選手に預け梅内選手はDF裏へ。谷村選手から梅内選手へスルーパスが出てGKと1対1。梅内選手が打つかと思いきやGKとの距離が近かったため、谷村選手に折り返し。詰めていた谷村選手が落ち着いて流し込み5点目。

 試合終了。5-1のグルージャ大勝利。

 

選手の評価

 MOMは2ゴール、1アシストの谷村選手。久々のスタメン出場でしたが、攻撃の要として役割を十二分に果たしてくれました。私は試合前、「たぶん谷村選手は70分位で運動量が落ちて交代でしょ。」という意地悪な目で見ていましたが、谷村選手は最後まで走り切りました。昨季終盤から今季ここまで出場機会にあまり恵まれませんでしたが、腐らずにスキル、フィジカルを磨き続けていた結果のこの日の活躍だったと思います。これに慢心することなく更なる高みに進んで欲しいです。もっと谷村選手のプレーが見たいです。

 3点目のゴラッソを決めた谷口選手には脱帽。3連戦全て先発出場してなお、この日の運動量、素晴らしいゴール、アシストを見せてくれたことに対しては本当に感謝です。もう一人のMOMと言って良いでしょう。

 今季初ゴールを決めた守田選手も攻守に素晴らしい活躍でした。これで俄然、鈴木選手とのポジション争いが面白くなりました。

 福島ユナイテッドの選手では、1点目のゴラッソに加え豊富な運動量を見せた三橋選手が光っていました。

 

総評

 この試合で福島のオフサイド数が14もあったことから分かるように、福島の裏狙いに対しグルージャDF陣は集中して守り続け、効果的にオフサイドを取ることが出来ました。またJ3の「怪獣」アレックスに対しても、CBは我慢強く対応し完封することが出来ました。三橋選手にゴールを許したシーンは反省すべきですが、概ね良い守備が出来ていたと思います。これは天皇杯浦和レッズ戦が良い予習になっていた、と言えるでしょう。

  3人の今季初ゴール、控え組の大活躍で大勝と良いことづくめの試合でした。特に谷村選手が90分間高いパフォーマンスを見せてくれたことは、リーグ後半戦に向け非常に大きな好材料だと思います。

 

 この日はイベントの関係で子供連れの観客が多く、更に地上波テレビ中継があった試合でしたが、この試合でグルージャの攻撃的な試合を見せられたこと、大勝出来たことは今後の興業面にも良い影響があるのではないでしょうか。

 天皇杯浦和レッズ戦を経て、グルージャの選手たちに自信が戻ってきたように感じます。次節以降の試合でもこの勢いを継続して欲しいです。