グルージャ戦記

Jリーグのフットボールクラブである、いわてグルージャ盛岡について妄想を垂れ流すブログ(非公式)

2019シーズン いわてグルージャ盛岡 新加入選手【MF編その2】

 さぼり癖がついて1か月以上の間が開いてしまいましたが、何事も無かったかのように『グルージャ戦記』再開。

 グルージャトップチームの福島キャンプも峠を越え、すっかりタイミングを逸していまった感はありますが、前回に引き続き新加入選手の紹介。MF編その2です。

 

清水敦貴選手

 

来歴

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 遂にグルージャにもユースチームからトップチームに昇格する選手が誕生ー。

 古株のサポーターには今更とは思いますが、清水選手の来歴も他の新加入選手同様に振り返っていきます。

 

 グルージャ公式サイトによると、清水選手がサッカーを始めたのは10歳の時。グルージャの試合を観戦し、面白かったことがきっかけであったと公式サイトの選手アンケートで語っています。

 尚、清水選手は選手であると同時に、地域リーグ時代のグルージャの試合を全て観戦していたという古株のグルージャサポーターでもありました。

 グルージャのジュニアチームからJrユース、ユースと、一貫してグルージャというクラブ内でサッカー選手としての成長を続けた生粋のグルージャっ子と言える清水選手。早くから「天才」の呼び声も高かったようですが、高校3年次の2018シーズンには高円宮杯U-18岩手i.LEAGUE Division2での優勝→Devision1昇格とグルージャユース過去最高の成績に中心選手として貢献しました。

 

 

 2018シーズンにはユースチームで活動中ながらトップチームへの2種登録もあり(トップチーム公式戦への出場は無し)、周囲からトップチーム昇格を嘱望されていましたが、2018シーズン終了後にそれは実現されることになりました。

 

ポジション・選手特性

  グルージャユースチームでは背番号10をつけ、CHのポジションでゲームメイクする役割を担っていたとのことで、テク二シャンタイプで攻撃よりのセントラルMFと見て間違いないようです。今後、菊池監督率いるグルージャではOH(シャドウ)のポジションでの出場を目指すものと思われます。

 私は今月のいわきで行われているキャンプで清水選手のプレーする姿を始めて見たのですが、確かに足元の技術は高くボールを持った様は非凡なものを感じさせました。

 本人の意識も非常に高い(『開幕戦での先発を目指す』の発言あり)ようですが、同ポジションのライバル選手たち(薮内選手、嫁阪選手、谷口選手)に比べると、様々な面で後れを取っていることは本人もよく理解しているでしょう。

 

 ホームグロウン制度(トップチームの登録選手には、自クラブで育成した選手を一定数含めることを義務化する制度)を採用し始めたJリーグにおいて、Jクラブはユースからトップへの昇格者を確保していくことを考えなくてはならない状況になりました。しかし若手選手がトップチーで出場機会を得ることが出来ず、いわゆる「飼い殺し」状態になってしまっては本末転倒です。

 今季はグルージャの宣伝ポスターにも「主役」として起用され、クラブ初のトップチーム昇格者である清水選手には周囲から大きな期待がかかっている状況ですが、性急にトップチームでの活躍は求めず、「3年後位にグルージャで主力選手となれるような」長い目で清水選手を見守って欲しいと私は思っています。

 昨季のグルージャでの山田陸選手、江頭一輝選手の活躍を見ても分かる通り、若い選手が成長するためには公式戦への出場機会を増やすことが重要です。

 グルージャフロントは清水選手とよく話し合い、JFLや地域リーグクラブへのレンタル等も含め清水選手の成長に最良の道筋をつけて、「岩手の宝」である清水選手の成長をアシストして欲しいと思います。

 

 清水選手、グルージャトップチームへの昇格おめでとうございます。功を焦らず一歩一歩着実に、プロサッカー選手としての道を歩んで行って欲しいと思います。

 

吉田直矢選手

 

来歴

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 吉田選手は埼玉県春日部市出身のMF。地元クラブでサッカーを始めた吉田選手は高校時代は川崎フロンターレU-18で活躍。フロンターレU-18の一学年下には現グルージャの太田賢吾選手がおり、この時期のプレーを共にしています。

 高校卒業後は川崎フロンターレトップチーム昇格には至らず、「一般入試で」筑波大学に進学。3年生次の2015シーズンから主力選手として活躍し、関東リーグ2部の準優勝に貢献。4年生となった2016シーズンにはゲームキャプテンとしてもチームをけん引し、関東リーグ1部の準優勝と選手権(インカレ)優勝に貢献しました。

 尚、昨季までグルージャに在籍しシーズン終了をもって現役選手を引退した高柳昂平選手とは、筑波大学では同期でした。

 

 

 大学卒業時はなかなか進路が決まらなかったようですが、2017シーズンは関東社会人2部に所属していたtonan前橋に加入。同年8月にはtonan前橋との関係が深かったJ2のザスパクサツ群馬に、アマチュア契約での完全移籍を果たしました。

 ザスパでは10月のヴェルディ戦でJリーグ初出場・初先発を果たし計3試合に出場したものの、ザスパはJ2最下位となりJ3に降格。

 

 ザスパとのプロ契約を果たした2018シーズンはJ3で11試合(うち10試合先発)に出場しましたが、シーズン後半はあまり出場機会に恵まれず、シーズン終了後にザスパとの契約満了が発表されました。

 12月12日のJリーグトライアウトに参加し移籍先を模索していましたが、1月7日、無事にグルージャへの完全移籍が発表されました。

 

ポジション・選手特性

 ユース時代のプレーは確認出来ていませんが、大学時代からこれまではボランチとしてプレーすることが殆どだったようです。

 昨季の吉田選手はグルージャとの対戦試合には出場していなかったため、私は吉田選手のプレーを全く見たことが無かったのですが、今月のキャンプ中のTRMで吉田選手のプレーを確認させて頂きました。

 パス・トラップ等の足元の技術、球際、運動量など非常に高いレベルにあり、個人的には櫛田選手と並び今季グルージャのキーになる選手だと考えております。このレベルの選手がザスパとの契約満了後、12月の時点でまだ所属クラブが決まっていなかったという事実は少し不思議な気がします。

 今季は吉田選手、櫛田選手、石井選手、江頭選手の4人でボランチの2枠を争っていくことになると予想されます。小谷選手、山田陸選手がグルージャを去ってがっかりしていたのもつかの間、非常に高いレベルのボランチのポジション争いが繰り広げられそうで、今から非常にわくわくしております。

 

 吉田選手、グルージャへようこそ。再起の場所としてグルージャを選んで頂き、ありがとうございます。グルージャでともに成長していきましょう。

 

石井圭太選手

 

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来歴

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 ゴルゴがグルージャに帰ってきました。

 グルージャサポーターには今更かもしれませんが、一応これまでの石井選手をおさらいしておきます。

 石井圭太選手は神奈川県出身のMF。小学校時代は東京ヴェルディ1969ジュニアでプレーし、6年生時には全国優勝も経験しています。中学から横浜FCジュニアユースに所属し、2011年にはユースに、2014年にはトップチームに昇格しております。

 2014シーズンにJ3のアンダー22選抜としてJリーグデビューを果たすと、J3リーグ戦9試合(うち4試合先発)に出場。

 2015シーズンには横浜FCにおいてもJ2リーグ戦4試合(うち先発4試合)と天皇杯2試合(うち先発2試合)に出場しましたが、チームの主力選手となるまでには至らず、2016シーズンは出場機会を求めグルージャ盛岡期限付き移籍グルージャではリーグ戦15試合(うち先発12試合)に出場し、準主力として活躍しましたがシーズン終了後に期限付き移籍期間は満了され、石井選手は横浜FCに戻っていきました。

 しかし2017シーズンの横浜FCにおいてリーグ戦出場は3試合に留まり、勝負のシーズンとなった2018シーズンでは一時スタメン確保しかけたものの控え選手の立場からは脱却出来ず、シーズン終了後に横浜FCとの契約満了が発表されました。

 石井選手も12月13日のJリーグトライアウトに参加し、移籍先クラブを探して

いましたが、年明けにグルージャへの完全移籍が発表されました。

 

ポジション・選手特性

 2016シーズンのグルージャでは右SHとして、2017シーズン以降の横浜FCでは右SBとして出場することもありましたが、これまでの石井選手の主戦場はもっぱらボランチ。タイプとしてはボール奪取能力が売りのバランサータイプと言えますが、2016シーズンのグルージャではミドルシュートのゴールも決めており、攻撃センスも兼ね備えた選手です。

 

 

 ネガティブな面で少し気になるのは、2016シーズンにイエロー2回、2018シーズンにはレッド1回、イエロー1回貰っているカード数。守備面で更に安定感が出てくれば、高いレベルのポジション争奪戦にも勝利出来ることでしょう。

 

 石井選手、グルージャにお帰りなさい。再びグルージャで一緒に闘えることを嬉しく思います。『グルージャのゴルゴ』として成長した姿をサポーターに見せてくれることを期待しています。